2023.05.04 畑の記録「夏野菜の定植スタート!」

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夏野菜の定植は、もう少しあたたかくなってからの方が確実だと思うのですが、早く定植したかったので、思い切って今朝畑に出しました。このところ朝寒かったので心配していたジャガイモは、すっかり霜にやられ、せっかく実った大麦は、鳥に食べられてしまいました。ニンニクも調子がよくありません。あれこれ問題はありますが、今日も早朝の畑で気持ちのよい時間を過ごしました。

目次

夏野菜の定植

夏野菜の育苗は、ナス科は 3 月 20 日、ウリ科は 4 月 12 日に開始しましたが、今年は 3 月からあたたかかったせいか、苗の生育がよく、すでに一部の苗が老化気味です。早く畑に持って行かなければと思いながら、毎日予想最低気温を確認し、定植の機会を狙っていました。昨日の時点の 10 日間予報では、今朝が 7 ℃と一番寒く、その後は 9 ℃の日が一日あるだけだったので、比較的寒さに強いトマトとズッキーニを植え付けることにしました。ところが、早朝畑に行って周りを見渡すと、まだ誰もナス科の野菜を植えていないようです。不安に駆られましたが、思い切って定植に踏み切ります。定植したあと、農園に草刈りの仕事に来られている地元のおばあさんに声をかけられたので、トマトの定植にはまだ早いか聞いてみると、もう大丈夫だとのこと。地元で長年畑をやっている人の言葉なので、少し安心しました。

今日植え付けるのは、去年自家採種したステラミニトマト 4 株、種苗交換会でいただいた中玉トマトのサンマルツァーノ 5 株、それから品種はわかりませんが、おそらく中玉の加熱用トマト 5 株。サンマルツァーノも加熱に向くので、今年は加熱用が主流です。それから同じく種苗交換会で入手したズッキーニ二種。緑のブラックビューティー 2 株 と、品種名不明の黄色ズッキーニ 2 株 。それからアップルグリーンナス(大きくなった一株のみ、種苗交換会)、ニゲラ(種苗交換会)、スイートバジル(去年のメボウキべと病にかかった株から採種した種は廃棄して、新たに購入した種から育苗)、青ジソ(自家採種)です。

ウリ科の野菜は、発芽も生長も早いので、9 センチポットではすぐに窮屈になってしまいます。おそらくそのせいで、二日ほど前から、ズッキーニの子葉が黄色くなってきてしまいました。育苗スペースが限られているので、ポットの間隔を十分にとることができず、葉っぱが触れ合う状態になっていたのもよくなかったと思います。一番最初に発芽した株は、透明カバー付き育苗トレイに入れて外に出しているときに、葉っぱが焼けて一枚ダメになってしまいました。あまり気温が上がらない予報のときに、カバーをかぶせたまま外出してしまい、帰ったらチリチリに枯れていました。今は元気なので大丈夫そうですが、申し訳ないことをしてしまいました。毎日が勉強です。

4 株並べて植えたズッキーニには、寒さ&ウリハムシ対策として、米袋で作ったあんどんをかぶせました。これらのあんどんは去年使ったものを再利用しています。風雨にさらされても破れない米袋はすごいです。

次に、アップルグリーンという品種の緑のナスを植えます。一株だけすでに大きく育った苗です。まだ寒いので、あんどんをかぶせます。株元には、クローバーを刈って敷きました。乾燥防止と養分補給の目的です。

あんどんの中のアップルグリーンナス

続いて、トマトの定植です。播種から 44 日になります。大きさはさまざまですが、どれもポットの底から根が出てきています。双葉が黄色いものもあり、ここ数日で、元気がなくなってきたものもあります。気温がやや不安ではありますが、いかにも畑に出たいと訴えかけているようなので、思い切って定植します。この辺りでは遅霜は 5 月 半ばまで警戒すべきところですが、さすがに霜はもうなさそうな気がします。トマトは、三か所に分けて定植しました。連作になるところもありますが、広い畑ではないので仕方ありません。一か所は、ミニトマトを 2 年連続で育てた場所ですが、他にもいろいろな作物を育てているので、きっと大丈夫なはず。エンドウが越冬しきれずにほぼダメになり、二株が細々と生き残っていますが、支柱を共有してもらうことにしました。二か所目は、支柱を立てて準備してあったトマト用の畝です。帰宅後に気付きましたが、支柱に苗を固定するのを忘れていました……。まだとても小さいので大丈夫だとは思いますが。三か所目は、小麦とライ麦に囲まれた畝です。そら豆があって養分がありそうなので、ナスを植えるつもりでしたが、あんどんに守られるナスよりも、トマトを守る必要があると思い、予定変更です。北側には特に高いライ麦の風よけがあるので、風が防がれるだけでも寒さが和らぐに違いありません。ついでにテントウムシダマシの飛来を抑えられればいいなぁとも思っています。

トマトの株間には、バジルを定植しました。青ジソも一つだけ定植。ニゲラは、一つのポットにいくつも生えていて、間引きたくなかったので、小さいまままとめて畑に植えることにしました。

ジャガイモが霜で全滅!

三日前の 5 月 1 日に、ちらっと畑に寄りました。その前に霜対策で草をどっさりかぶせてあったジャガイモの芽ですが、雨でびしょびしょになって重量を増した草に押しつぶされて悲惨な状態になっていました。これでは芽が腐ってしまいそうだと思い、霜の恐れがあるのはわかっていながら、かぶさっていた草を除去しました。ジャガイモの芽が伸びる勢いはすさまじく、濡れて重い草の下でも、ほとんどの芽は生き生きとしていました。

しかし、今日見ると、すべての芽が無残な姿に……。霜の影響は想像以上でした。ジャガイモは強いので、霜にやられてもまた新しい芽が出てくるということですが、無事芽が出ても成長は遅れてしまいます。前述の地元のおばあさんに聞いてみると、また芽が出るので「かまわんでええ、ほっとき」とのことでした。まぁ、どうしようもないので、そっとしておくことにします。

大麦が鳥に食べられる

大麦がすっかり鳥に食べられてしまいました。去年はほとんど被害がなく、全く警戒していなかったので、青天の霹靂です。帰宅後に思いつきましたが、来年の種にするために、せめて残っている分だけでも収穫して、干して乾燥させればよかったです。次回、まだ残っていたら収穫します。

ほんの三日前には空に向かって真っすぐに伸びていた大麦の穂、下の写真は最後の雄姿です。

5/1 撮影の大麦

小麦の花

小麦の花をはじめて見ました! とても小さな白い花です。離れて見ると何だろう? という感じですが、近づくと、ちゃんと花の形をしています。こちらは、鳥に襲撃されないといいのですが。

ライ麦は、160 センチの私の背丈を超えました。2 月の終わりにはまだ地面に張り付いていたのに、ほんの二か月程度でものすごい生長です。

ライ麦

タマネギのとう立ち

3 日前に畑に立ち寄った際に気付いたのですが、タマネギが一株だけとう立ちしていました。もう大きくならないのかもしれませんが、とりあえずネギ坊主の部分はとりました。今日のタマネギは、前回よりも大きくなっているようにも見えますが、気のせいかもしれません。葉っぱはきれいなので、葉タマネギとして収穫したらいいのかもしれません。ネギオオアラメハムシはすっかりいなくなりましたが、今日は、何か謎の物体を発見しました。泡のようなものに黒い何かが入っています。取り除きましたが、写真を拡大して見ても何かわかりません。

受難続きのニンニク

ネギオオアラメハムシの幼虫に相当やられたニンニクですが、今度はネギコガの幼虫です。写真を撮り忘れましたが、幼虫の他、葉っぱに蛹もついていました。芯の部分も食われています。さらに、去年もかかったサビ病のようなものも見られます。とう立ちしていたので、今日花芽を収穫しましたが、全体的に枯れた葉が目立ちます。去年の収獲は 6 月 5 日でしたが、今年はもっと早く収穫しなければならないかもしれません。植え付けた株数は去年より多いので、せめて同じくらいは収穫できればと思っています。来年は、同じ畝ににニンニクを植えるのはやめようと思います。

春まき野菜の成長

葉物は、特に変化なし。小松菜はボロボロですが、同じアブラナ科の小カブは少しマシです。小カブはまともに収穫できたことがないので、是非収穫してみたいものです。サニーレタスとほうれん草は順調です。4 月 29 日に種をまいたラディッシュは、すでに発芽していました。アブラナ科の発芽は早いです。越冬した赤そら豆は、莢が少し大きくなってきました。ちゃんとした大きさまで成長するかはわかりませんが、はじめて育てる作物なので、どうなるのか楽しみです。

ハーブのようす

越冬したラベンダーは、暖かくなって勢いを増してきました。ほぼ枯れていた葉っぱも、今では緑が優勢です。ここまでくれば安心ですね。二回目の冬を越したブルーサルビアは、新芽が出ては霜にやられる繰り返しです。下の写真は 3 日前に撮影したものですが、今日は、この芽も枯れていました。もう霜は降りないと思うので、これから復活することを祈ります! ワイルドストロベリーはすごい勢いです。去年、あまりにも広がったので、畝の上の部分を刈り取りましたが、再び畝の上まで覆いつくしています。1.5 メートル四方くらいの面積でしょうか。小さな一株から始まって、ものすごい繁殖力です。今日はカナヘビが走っているのを見たので、もしかしたら、この茂みで子育てをしているのかもしれません(去年の夏にワイルドストロベリーを刈ったときに卵が出てきました)。

本日の収穫

3 日前にも少しだけ収穫しました。菜の花、ケール、パクチー、ネギ坊主です。今日は、ケールとニンニクの芽、そして小さな主役「イチゴ」です。調べてみると、去年は 5 月 11 日に初収穫 3 個だったので、今年は少し早いようです。ニンニクの芽も去年はイチゴと同じ 11 日だったので、今年は、季節の歩みが一週間ほど早い感じなのかもしれません。そう考えると、今日夏野菜を定植したのも、そう悪くなかったのかもしれません。はじめての一個は、形は悪かったですが、甘くておいしかったです。

今日の生き物と草花

今日も花がきれいです。クリムゾンクローバーの一番大きな茂みは刈られてしまいましたが、隣の空き地になった畑にも種がまかれていたらしく、今満開を迎えています。うちの畑でも、通路で真っ赤な花が咲き誇っています。今日は、ヒメカメノコテントウと思われる虫をはじめて見ました。赤そら豆の葉っぱでアブラムシを食べてくれていました。畑の生き物の種類が増えるのは、本当にうれしいものです。そういえば、今日草を刈っているときに、刈った草に小さなハチの巣がついていました。あしながバチのような蜂が一匹くっついていました。早朝でまだ寝ぼけているようで襲われずに済みました。空き地に投げておいたので、たまに虫を食べに来てくれるといいですね。

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