2022.10.24 畑の記録「知らないうちに初霜が降りた」

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今朝畑に行くと、一部の野菜のようすがおかしいのに気づきました。どうやら 2~3 日前に霜が降りたようです。毎日霜注意報をチェックして、初霜を警戒していたのですが、予報と現実は違いました。今朝は、気温はそれほど低くなかったのですが、冷たい風が吹いていて、しかも雨が降り出したので、非常に寒い中、ガタガタ震えながらの作業です。寒さで体に力が入り、全身がガチガチに凝り固まってしまいました。なかなかつらい作業でしたが、そのおかげで、家に帰って飲んだ温かいコーヒーは最高でした。

目次

初霜の被害、夏野菜の片付け

先週の水曜日から三日間、最低気温が 5 ℃前後の日が続いていました。前回畑に来た水曜日には問題なかったので、霜が降りたのは木曜日か金曜日のようです。前回サツマイモを掘っておいたのは大正解でした。落花生やつるなしインゲンは、霜ですっかり枯れています。カツオナやまだ小さい大根の苗は、葉っぱが白く変色してしまいました。ミニトマトもすっかり葉っぱが枯れています。ナスもかなり枯れてしまいました。

ミニトマトは、霜にやられてしまいました。とはいえ、実には影響がなかったので、ほんの少しの赤い実とたくさんある青い実の一部を収穫して、株を刈り取りました。今日刈り取ったのは垂直仕立てのものと脇芽から挿し木で栽培したもの。それ以外は、時間切れでまだ残っているので、次回片付けます。ミニトマトの株元にあったホーリーバジルも、霜にやられました。寒さに強いブロッコリーは元気です。青虫が葉っぱに大きな穴を開けていたので、カラシナに引っ越してもらいました。

パレルモは、意外にも霜の影響がなかったようです。でも、去年、ほんの数個しか実らなかったパプリカが、色が変わりかけた頃に霜でダメになった経験があるので、今年は、ダメになる前に青いものもすべて収穫することにしました。せっかく大きくなったものを色付く前に収穫するのは残念ですが、気候は思い通りにならないので仕方ありません。

落花生の収獲

落花生は霜に当たって一気に枯れてしまいました。もう少し育てたかったのですが、葉っぱが枯れてしまっては仕方がないので、今日全て収穫することにしました。掘り上げてみると、案の定、まだ十分に成長していません。しかもハリガネムシ(コメツキムシの幼虫)に穴を開けられた莢がたくさんあります。サツマイモもおそらく同じ虫の被害に遭っています。無農薬ではこれといった対処法がなさそうなので、今後どうしたものかと悩んでいます。ところで、豆類の根っこには、根粒菌という菌が住み着いています。根っこを見ると、プチプチと小さな瘤のようなものができているので、目で確認することができます。この菌は、空気中の窒素を養分として取り込める形態に変換して植物に供給してくれるということです。落花生を収穫した後、根粒菌は畑に埋め戻しました。

芽が出てしまったニンニクの植え付け

今年収穫したニンニクを今家で使っていますが、おととい、一つだけ芽を出しているニンニクを発見しました。ちょうど、この秋植え付けたニンニクに一つ欠株が出ていたので、この芽が出たニンニクを植え付けてみることにしました。浸水してから植え付けるといいと聞いたので、薄皮をむいて一日浸水させました。半日後には、少し根が出ていたのですが、今朝、丸一日経った時点では、さらに根が伸びていました。ものすごいスピードです。植え付ける際、芽が出た部分を土の下に埋めるか上に出すかで悩みましたが、ほんの少しだけ地上に出すことにしました。寒さには強いニンニクですが、今植えてあるもののうち、今回の霜で少し葉っぱが枯れてしまっているものもありました。これからどんどん寒くなりますが、上手く育ちますように!

レタスの定植

グリーンリーフレタスを家で育苗していたので、今からでは今年の収獲に間に合わないと思いますが、とりあえず畑に植えることにしました。春菊が発芽しなかった場所と、同じレタスの種をまいたものの、ほとんど発芽しなかった場所が空いていたので、その二か所に定植しました。これからでは今年の収獲は無理なので、なんとか冬を越してくれればと思っています。

グリーンピースとスペルト小麦の播種

ステラミニトマトに使っている支柱を利用しようと思い、根元近くにグリーンピースの種をまきました。去年も同じ場所でスナップエンドウを育てました。寒さに強いエンドウでもこの地域で保温せずに冬越しさせるのは厳しかったようで、かなり弱ってしまったのですが、なんとか生き延びて実をつけてくれました。今度は春まきにしようと思っていたのですが、種が余分にあるので、今年も冬越しに挑戦することにしました。

ミニトマトの支柱を利用できるように、近くにグリーンピースの種をまきました。

去年は、スナップエンドウと一緒に大麦の種をまいたのですが、冬の間に寒さで弱ってしまったエンドウが元気に育つ大麦に負けてしまったようで、うまく成長しませんでした。その際に、大麦は、エンドウの風よけになるように畝の脇にもまきました。今年は、種苗交換会でいただいたスペルト小麦の種が少しあったので、それを一緒にまくことにしました。ただし、畝の上にはまかず、畝脇だけにしました。

グリーンピースの種をまいた畝の脇にスペルト小麦をまきました。踏まないように、トウモロコシの残渣でしるしをします。

他の麦類は、10 月 9 日にまいた大麦、10 月 15 日にまいたライ麦、10 月 17 日にまいた小麦がそれぞれほんの少しずつですが、すべて順調に発芽しています。どれも収穫のためでなく、他の野菜の成長を助ける脇役の位置づけです。去年は大麦の種をまきましたが、今年の春には、まっすぐに伸びる凛々しい姿が目を楽しませてくれました。

ネギの移植

サツマイモの畝が空いたので、畑のあちこちにあったネギを移植しました。ネギは、いろいろなところで成長していますが、いつ植えたものかもわからなくなってきました。ネギは土の中の病原菌を減らしてくれるようですが、そのためなのか、近所の畑では、どうやっても食べきれないほど植えられています。サツマイモの畝ではハリガネムシらしき被害が出ましたが、それに対する効果は特になさそうです。折れてしまったマリーゴールドがあったので、センチュウ対策になることを期待して、ネギの横においておきました。すき込まなければ効果がないのかもしれませんが。

サツマイモがあった畝に移植したネギ

それぞれの野菜の現状

タケノコ白菜は、冬の野菜だけあって、霜などものともせずに成長しています。ダイコンサルハムシも寒さにはかなり強いらしく、今もせっせと葉っぱを食べていますが、大きくなった株はもう大丈夫です。すごい勢いで成長する大蔵大根についていたダイコンサルハムシは、勢いに負けたのか、となりのカツオナに移動したようです。まだ小さいカツオナはボロボロにされていました。

赤タマネギは、寒さは大丈夫そうです。活着して新しい葉を伸ばしているものもあります。ただ、最初からどうにもならないくらい小さい苗もあり、そのような苗は活着していないようです。それでも、30 本で 50 円の安売りだったので上等です。通路にまいていたクリムゾンクローバーも一週間経って発芽しました。本格的に寒くなるまでに成長してくれるといいのですが。

本日の収穫

今日は、落花生が主役です。去年自家採種した種と種苗交換会でいただいた種があったのですが、結果的には自家採種したものの方が上手く育ちました。いただいた種は、発芽が悪かったのですが、もしかしたら鳥に食べられていたのかもしれません。今日はまだ収穫するつもりではなかったのですが、霜で地上部がダメになってしまったので急遽掘り上げることになりました。まだ未熟な実が多く、ハリガネムシに穴を開けられた実も多かったので、食べられるものは少なかったですが、途中で動物に掘り返されたりしながらも、なんとか少しでも収穫できてよかったです。収穫したての落花生をさっそく茹でて食べてみましたが、なかなかおいしかったです。未熟でほとんど実ができていないものも、これから実になる部分と思われる莢の裏の白い部分が甘くておいしかったです。落花生を掘っていると、掘り残しのサツマイモも一つ出てきました。見つかってよかったです。

選り分けたきれいな落花生と掘り残しのサツマイモ

霜のため、夏野菜は、ほぼ最後となる収穫です。パレルモは、色付いているものは少なかったものの、大きい実がそれなりに採れました。これまでは赤と黄色でしたが、オレンジ色の実も採れました。万願寺とうがらしもすべて収穫しました。枝豆の間にサンドイッチ状態でずっと日照不足でしたが、よく頑張ってくれました。伏見甘長とうがらしは、まだ少し残してありますが、種取り用の赤くなったものを収穫しました。ラディッシュは、小さいですが、実が割れる前にすべて収穫しました。他のいろいろな種と混ぜてまいた分は、葉っぱも虫食いがなくきれいでした。オクラと水ナスも最後の収獲です。枝豆は、今回もきれいなものだけ少し収穫しましたが、カメムシの被害が増えてきたようなので、もう終わりだと思います。レッドロシアンケール、サニーレタス、ルッコラも収穫しましたが、これらの野菜はこれからです。

パレルモ、万願寺とうがらし、伏見甘長トウガラシ、レッドロシアンケール、ルッコラ、サニーレタス、枝豆、水ナス、オクラ、ラディッシュ

ミニトマトは、ほんの少し残してほとんど収穫しました。青いものは、一部収穫しましたが、たくさんありすぎるので、一部は土に還しました。並べてみると、グラデーションがなかなかきれいです。青いものが多いですが、全部で 320 個ありました。自然に生えているアップルミントがあったので、大量に収穫しました。乾燥させて、冬にミントティとして楽しみます。パクチーは、霜に負けずに少しだけ生えていたので、ほんの少し収穫。タイムとローズマリーもドライハーブとして利用するために少しずつ収穫しました。

アップルミント、パクチー、タイム、ローズマリー、ミニトマト

今日の生き物と草花

もうおなじみのキアゲハの幼虫は、5 日経ってもあまり変化が見られません。でも、食欲は満点のようで、ニンジンが丸坊主になっています。このままでは、せっかく大きくなってきたニンジンが全滅してしまいます。幸い、もともとこの二匹がいたニンジンの株が茂ってきていたので、そこに戻しました。

今日は、作業中、雨が降ったりやんだりで、何度も雨宿りをしました。雨が降っているうえに風がとても冷たく、寒い寒い朝でした。日が照って暖かくなってくれたらいいのにと願いながら、ついこの前までは太陽が隠れて涼しくなればいいのにと願っていたのを思い出し、人間は勝手なものだなぁ、と我ながらあきれてしまいました。しばらくして雲の隙間から太陽が顔を出すと、冷えた体を一気に温めてくれました。太陽はすごいです。

クリムゾンクローバーについた水滴は、宝石よりもきれいです。
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