2022.05.20 畑の記録「さつまいもの植え付け」

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前回までは育苗した苗の定植でしたが、今日は、購入苗を定植しました。去年は、種も苗もすべて購入しましたが、今年は、種苗交換会でいただいた種と去年買ってあまった種でほぼまかなえました。今日のメイン作業はさつまいもの植え付けですが、今日はくもり、明日から雨の予報なので、最高のタイミングです。

目次

さつまいもの芽出し失敗

さつまいもの苗は、去年収穫して保管していた芋(べにはるか)から作るはずでしたが、残念ながら失敗に終わりました。苗どころか、芽すら出ませんでした。敗因はいくつかあると思いますが、主な原因は、保管温度が低かったこと、苗とり用に残したのが小さい芋ばかりだったこと、芽出しの温度が低すぎたことと思われます。

去年収穫した芋は、新聞紙に包んでダンボールに入れた状態で、家の中で保管していました。家の中と言っても、真冬の朝には5 ℃以下に下がるほどだったので、さつまいもには厳しかったに違いありません。ただ、明らかに腐っていたわけではないので、ダメになっているとは思いませんでした。最後に食べたのは確か今年になってからだったと思いますが、少なくともその時点では問題ありませんでした。むしろ、甘くてあまりにもおいしかったため、苗とり用にするのがもったいなくて、大きいものをすべて食べてしまったのがよくなかったのかもしれません。やはり、大きめの芋のほうが、苗採りには適しているようです。また、さつまいもの芽出しには、25~30 ℃の高温が要求されます。発泡スチロールの箱に入れてナイロン袋をかぶせて日に当てたり、袋に入れてお風呂の残り湯に浮かべたり、ポケットに入れてあたためたりと、いろいろ試しましたが、全く芽が出る気配はありませんでした。そもそも冬の間にいたんでしまっていたのかもしれないと思い、新たに芋を購入して芽出しを試みました。最初から出ていた芽があったにもかかわらず、ほとんど成長しないまま 5 月半ばを過ぎました。

そのような状況で、すでに 5 月も後半を迎え、植え付け時期に間に合うように自力で苗を作るのは無理と判断しました。そして、昨日貸農園にお願いして、べにはるかの苗を 10 本取り寄せてもらい、今朝早速受け取りました。去年と同様に、7 メートルの畝二本に植え付けます。去年は 20 本の苗を購入して植え付けましたが、今年は 10 本です。なぜ苗の数が半分かというと、植え付けてから伸びてきた苗を切って、それを新たな苗として利用できることを知ったからです。時期さえ間に合えば、少ない苗をこの方法でどんどん増やすことができるようです。

べにはるかの植え付け

購入した 10 本の苗は、一つの畝に植え付けます。いろいろな植え方がありますが、ほぼ水平に植えました。そうすると、乾燥して活着せずに枯れてしまう可能性が高くなるので保湿が重要になります。雨が降るまで生き延びてくれるように、花の終わったクリムゾンクローバーを刈って、畝の上にこれでもかというくらいかぶせました。その上から少し水をやりましたが、今日は一日曇り、明日は早朝から雨の予報なので、きっと活着してくれるでしょう。数日後には様子を見に行く予定です。

帰宅してから気付いたのですが、さつまいもの株間に枝豆の種をまく予定だったのをすっかり忘れていました。実際には、さつまいもの苗を植えると、株間に種をまくようなスペースは残らなかったので、どちらにしても計画倒れでした。ということで、計画変更です。さつまいもの畝は二段になっていて、上の段にさつまいもを植えたのですが、南側の下の段には今レタスが植えられています。そのレタスですが、定植後ほとんど成長せず、ダメになってしまったものもあるので、ダメになった苗のあったところに枝豆の種をまこうと思います。

ミントの苗

前回、畑に勝手に生えていたアップルミントを抜いてポリポットに入れ、カメムシ除けのために枝豆の側に配置しましたが、今日は、もう少しちゃんとした方法です。近所の道の駅で買った苗を素焼きの鉢に植えて、鉢の一部を土に埋めます。

道の駅にはいろいろなミントの苗が出ていましたが、その中でも香りが強く、カメムシ除けに効果がありそうなペパーミントとスペアミントを一鉢ずつ購入しました。これらを素焼きの鉢に植えて、枝豆を植える予定の畝(種をまくのを忘れてしまいましたが)に三分の一ほど埋めます。去年の経験から、西から東に風が吹くことが多いと判断し、エダマメに香りが届くよう、二本の畝の西側にこれらの鉢を配置します。東側には、前回同様、ポリポットに植えたアップルミントを配置します。果たしてカメムシに効果はあるでしょうか? どちらにしても、三種のミントでミントティーの飲みくらべができるので、無駄にはなりません。

ズッキーニの定植

今年はズッキーニを植えるつもりはなかったのですが、なぜか急に育てたくなり、種苗店に探しに行きました。夏野菜の苗はほとんど売り切れていましたが、幸いズッキーニは待っていてくれました。ダイナーという品種の緑のズッキーニの苗を二つ購入しました。

植える予定がなかったズッキーニですが、葉を広げるので結構広いスペースが必要です。いい場所がなかったので、とう立ちしたケールを刈って、なんとか二株分のスペースを作りました。少し株間が狭くなりますが、仕方ありません。ウリ科の野菜は、去年ウリハムシの被害がひどかったので、あんどんで囲むことにしました。最近参加している自然農の勉強会で、米袋であんどんができることを学んだので、それを試します。米袋は、紙製ですが濡れても大丈夫だということです。30 キロの米袋は紙が三重になっているので、それをはがして 3 枚にし、高さを半分に切ると、合計 6 枚のあんどんができるということです。実際に試してみると、大きさもちょうどいいくらいで、見かけも悪くないです。ビニールだと温度が上がりすぎることもあるようですが、紙だとそんなこともないと聞きました。あんどんは、ウリハムシを防ぐだけでなく、保温と風よけにもなるので、成長も早くなります。

咲き誇っていたクリムゾンクローバーも花の時期を終えようとしています。ズッキーニの花が咲くころには、蜂などの受粉を助けてくれる虫を呼び寄せる花があまりないかもしれません。カモミール、マリーゴールド、ナスタチウム、ひまわりなど、いろいろな花の種をまきましたが、とても間に合いません。もしかしたら人工授粉が必要になるかもしれません。それはそれで楽しみですが。

その他の作業

落花生は自家採取したものと種苗交換会でいただいたものがあったので、トマトの株間や空いている畝の端に種をまきました。去年は動物(ネズミでしょうか?)に掘り返されたり、虫に食われたりしましたが、今年はどうでしょうか。

しばらく前に種をまいた小松菜は、芽を出したとたんに虫に食われてしまい、その後まき直した分もやはり食われてしまったので、その場所にニンジンの種をまきました。ニンジンはいろいろなところにちょっとずつまいていますが、なかなか芽を出しません。種が長持ちしないニンジンなのに、去年の残りの種を使っているからかもしれませんが。

ルッコラは、クリムゾンクローバーの陰で徒長してひょろひょろだったのですが、さらに虫に食われてしまいました。アブラナ科は、この時期虫の餌になってなかなか育ちません。その場所は、どちらにしても日当たりも風通しもよくないのでそのままにして、別の場所に少しだけ種をまいてみました。これも去年の残りの種ですが、辛みが強いルッコラで、たくさん食べられるものではなかったので、少しあれば十分です。可憐な花を咲かせるので、観賞用にもなります。

イタリアンパセリの種も少しまきました。去年からある大きな株は、とう立ちしています。花茎を切ると少し長持ちするということで、今日はその作業もしました。ただ、どこまで切っていいものがわからなかったので、どうなるのかは不明です。

花茎を切ったイタリアンパセリ

イタリアンパセリの花茎は、虫よけになるかもしれないと思い、細かく切って、新しく定植したケールの周りに敷き詰めました。

定植した小さなケールの苗の周りに、イタリアンパセリの残渣を敷きました。

昨日行った種苗店で、ズッキーニの他にミツバも購入したので、パレルモと伏見甘長とうがらしの畝に植え付けました。ミツバのような野菜は、たくさん使うものではないですが、少しあると料理に彩を添えてくれるので、畑にあると便利ですね。

とうがらしとミニトマト

万願寺とうがらしが一株だけ虫に食われていました。探してみましたが、虫は見つかりませんでした。別の畝のパレルモと伏見甘長とうがらしには、アブラムシがついていました。葉の裏に、卵らしきものもついています。葉の裏表を一枚ずつ確認して、卵とアブラムシを取り除きました。どの株も活着はしているようで、萎れたりはしていませんでした。

前回は調子のよかったミニトマトですが、低温障害なのか葉っぱの紫色が濃く、少し弱っているように見えます。元気そうに見える株も、葉の緑色が濃すぎる気がします。肥料過多だと濃い緑色になるようですが、肥料は全く与えていません。一緒に植えたネギは、どれもやたら元気そうなのですが。

定植したばかりのバジルは、葉っぱがおかしなことになっているものがあります。調べてみると、アザミウマの被害のようですが、確信はありません。特にホーリーバジルは、定植後三日しかたっていないのに、すでにひどい状態です。

それぞれの野菜の現状

調子の良いもの、悪いもの、いろいろありますが、よく観察していると変化が見えて興味深いです。前回からほんの三日なのに、植物はどんどん変化しています。

本日の収穫

今日のイチゴは、いつもより真っ赤で大きめです。早速食べましたが、とてもおいしかったです。お茶にするために、ワイルドストロベリーの葉っぱも採ってきました。実も少し収穫しましたが、よく熟したものは、それなりに甘かったです。葉っぱは外で乾燥させます。

去年からずっと収穫を続けていたケールですが、今日刈り取りました。そのときに、葉っぱと花芽を収穫しました。長らくありがとうございました! イタリアンパセリも少しだけ持ち帰りました。

葉っぱが枯れてきたにんにくをまた一株見つけたので、収穫することにしました。前回採ったものと同じような大きさです。前回の二つのニンニクは、食べられるのかどうかわからないまま、とりあえず干していましたが、少し乾燥してなんとなくニンニクらしくなってきました。ニンニクの良い匂いがしているので、小さいながらも食べられそうです。

今日の生き物と草花

今日も畑ではいろいろな花や虫が出迎えてくれました。白い花がかわいらしいワイルドストロベリーは、赤い実をたくさんつけた姿も素敵です。イチゴの葉っぱの溢液現象は、何度見てもきれいです。今日はなぜかテントウムシを見ませんでした。アブラムシをよく見たのですが、テントウムシがいなくなったせいでしょうか?

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