2023.08.16 畑の記録「キアゲハの日」

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台風の影響で天気予報がコロコロと変わります。おとといの時点では今日は一日降り続く予報だったので次の畑は二週間後と思っていましたが、昨日の時点で曇りの予報に変わりました。それなら畑に行こうと計画し、朝起きてみると 6 時から雨の予報に。雨が降る前にと思い、薄暗いうちに急いで畑に向かいます。結局降り出したのは、7 時半に畑を出た帰り道。天気予報に翻弄されますが、作業ができてよかったです。

目次

キアゲハの幼虫

今日の一番の目的は、キアゲハの幼虫の餌となるニンジンの葉っぱを収穫することです。

現在遠くに住む両親宅に滞在中なのですが、二週間前、畑からニンジンを持ち帰りました。そのニンジンの葉っぱにキアゲハの小さな幼虫がついているのを妹が発見しました。妹は蝶の飼育を趣味としています。ニンジンの葉っぱならキアゲハの幼虫がいるかもしれないと探した結果、見事小さな小さな幼虫を見つけて救い出したのです。その幼虫の餌にしていたニンジンの葉っぱが尽きてしまい、今は家の庭にあるアシタバの葉っぱをやっています。しかし、そのアシタバも虫の被害でほぼ全滅していたため、もう食べ物がありません。キアゲハの幼虫の食草はセリ科植物ですが、店に売られているパセリやニンジンはもちろん、市販の苗もほとんどの場合農薬が使われているので、それを食べた幼虫は死んでしまう可能性があります。

そういうわけで、無農薬の畑からセリ科植物を持ち帰るのが今日の私の使命。セリ科は、オルレアもディルももう終わってしまいました。ミツバは草の中に消えていきました。今あるのはニンジンだけなので、ニンジンの葉っぱを収穫します。

前回ニンジンを収穫したのが 7 月 30 日で、下の写真は、8 月 4 日のものです。小さな幼虫は、持って帰ったニンジンの葉っぱを食べています。朝収獲してからいったん冷蔵庫に入れられ、その後長旅に耐え、さらにしばらく冷蔵庫に入れられ、それでも生きていた生命力の強い幼虫です。

ニンジンの葉っぱについていた幼虫

キアゲハの命

作業中にキアゲハを発見しました。近づいても逃げません。よく見ると、羽化したばかりのようで、まだ翅がすっかり伸び切っていないようです。じっと翅を乾かしているところでした。しばらくしてから見に行くと、まだ同じ場所にいます。ここはこの前カマキリがいた場所。無事を祈りながらそっとしておきました。次に見に行くと、草の上に落ちていました。翅は傷ついていないようです。そっと近くにあったローズマリーに移動させると、翅を小刻みにばたつかせ始めました。翅を乾かすためでしょうか? しばらくそうしていたあと、飛び上がったものの草の上に着地。でも、すぐに飛び立っていきました!

羽化して間もないキアゲハが無事に飛び立ったのを見届けて安心したので、付近の草整理に取り掛かりました。アフリカンマリーゴールドの根元の草を刈っていると、派手な色が目に飛び込んできました。さっき見たのと同じ模様の翅です。4 枚の美しい翅がバラバラに飛び散っています。鳥にやられてしまったのでしょうか? 先ほどの個体とは違いますが同じキアゲハです。 

キアゲハのための餌を取りに来て、奇しくも、子孫に命をつなぐために飛び立っていく蝶、そして死んで別の命の一部となった蝶を目にしました。形は違っても、すべての命は循環しています。かわいそうという気持ちは起こりませんでした。

キアゲハの幼虫の餌を取りに来たその日に、キアゲハの生と死との遭遇、偶然にしてはできすぎていて、何かの前兆なのかもしれないなぁ、と考えさせられた一日でした。

8 月 18 日追記

以前ニンジンと一緒に持ち帰った幼虫は、ニンジンの葉がなくなって以来アシタバの葉っぱをやっていたのですが、ニンジンの方がお好みのようで、採ってきたニンジンの葉っぱをやると大喜びで食べています。

今回持ち帰ったニンジンの葉っぱには、キアゲハの幼虫はついていなかったものの、卵がいくつかついていました。今いる幼虫が羽化するまでに十分な量の餌は確保したものの、これらの卵が順調に孵化したら、また餌が足りなくなってしまいます。今後の餌確保が課題です。

8 月 25 日追記
持ち帰ったニンジンの葉は、水につけておきましたが、暑いせいもあってか、あまり長持ちしませんでした。何とか持ちこたえた最後の葉っぱを食べ終わったので、庭のアシタバに切り替えました。ほとんど枯れていたアシタバですが、新しい葉っぱが何枚か出ていたので助かりました! たくさん食べて、幼虫は大きくなりました。もうすぐサナギになります。

種まき

今日も少しだけ種をまきました。トマトの支柱の下にルッコラとレッドロシアンケール、白インゲンの支柱の南側には宮重大根の種をまきました。空いている場所の有効利用です。

秋冬野菜の発芽状況

台風の影響で雨がたっぷり降ったせいか、二日前にまいた種が早くも発芽しています。発芽したのは、ケール、春菊、宮重大根、源助大根です。レタスは、はっきり確認できませんでした。芽かと思われるものもありましたが、雑草かもしれません。発芽の遅いニンジンとチャードは、二週間後のお楽しみです。

それぞれの野菜の現状

草に埋もれていたのでヨレヨレではありますが、ニラは何とか生き延びています。苗を購入したときについていたネームプレートが立ててあるので、草に埋もれていても見つけやすかったのでよかったです。自分で立てた木の棒では、名前が書いてあっても目立たないので、草と一緒に刈ってしまったものが数知れず。青ジソは、日焼けしたのか黄色っぽくなってきました。虫食いも目立ってきました。でも、どの株も巨大なので、収穫には困りません。今年収穫の機会がなかったホーリーバジルは、すっかり花が咲いてしまいましたが、何か所かに大きな株があります。タイミングが合えば採種しようと思います。畑と農園内の舗装路との間にツツジの生け垣があるのですが、その根元に、去年、ワイルドストロベリーの子株をいくつか移植しました。草を刈っていると、草に埋もれながらも元気に育っていました。猛暑が続く中、直射日光に当たらなかったのがむしろ良かったようで、もともとの場所のものよりもずっと健康そうです。

元気に育つ落花生の子房柄も撮影してみました。横に伸びる茎から下に向けて何本か足が出ています。これが土に突き刺さり、土の中で成長して落花生になります。

パレルモは、二株が特に順調に育っていて、たくさんの大きな実がぶら下がっています。栽培期間が長いので、その間虫に食われないことを祈ります。二週間後には色がついてきているでしょうか? ナスも少しずつ実ってきましたが、今小さいものは、二週間後にはどうなっているのでしょうか? 楽しみです。7 月 30 日に種をまいたキュウリは、一株だけ育っています。収穫に至るでしょうか? 白インゲンは支柱のてっぺんに到達しました。葉っぱも美しいです。一昨日草の中から救出したセージは、一気に元気を取り戻しました。ヨレヨレだった方の株は、まだヨレヨレのままですが。

本日の収穫

まだ真っ赤ではないものの、二週間後にはダメになりそうなトマトを収穫しました。雨のあとで水っぽくてあまりおいしくはありませんが、そのまま放置するのももったいないので料理に使おうかと思います。あとは伏見甘長トウガラシ、万願寺とうがらし、アップルグリーンナス。そして、キアゲハのためのニンジンです。

今日の生き物と草花

野菜の花はきれいです。ナスの花、よく見てみると、紫のナスの花の方が濃い紫で、アップルグリーンナスは薄い紫。どちらも花びらが紙細工のようです。ピーマンの花はおしべが紫で素敵です。

フレンチマリーゴールドは、少ししか発芽しなかったのですが、発芽して順調に育ったものは大きな株になっています。アフリカンマリーゴールドには、カボチャが這いあがっています。ナスタチウムは、猛暑に負けず頑張っています。グリーンカーテン用に不織布ポットで育てているものは、二週間ごとにしか水をやれないため、すべて枯れてしまいました。去年は長い期間美しい姿を見せてくれただけに残念ですが、これでナスタチウムは水が大好きだということがよくわかりました。隣の空き地との境界に咲いたヒマワリは、私の身長を大きく超えて 2 メートル近くまで成長しています。下から見上げると、薄曇りの空の色をバックに堂々としています。

カボチャの花は蜂に大人気です。小さい蜂が大きい蜂のうしろで行儀よく順番待ちしています。

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