2023.04.22 畑の記録「クリムゾンクローバーの悲劇」

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今日も快晴の予報です。暑くならないうちにと早めに家を出て、7 時には作業をはじめましたが、予想に反して寒いくらいでした。今日は土曜日ですが、この時期まだ早朝から貸農園にやってくる人はほとんどいません。誰もいない朝の畑にいると、ずっとこうして植物を眺めていたいような気持ちになります。

目次

クリムゾンクローバーが消えた!

いつも畑に入ってすぐに全体の写真を一枚撮るようにしているのですが、その写真を撮ったあとに異変に気付きました。南側の境界に植えてあったクリムゾンクローバーがすべて刈られています! 畑以外の部分は、農園の人がたまに機械で草刈りをしてくれるのですが、今までこのようなことはありませんでした。若干境界線からはみ出している部分もあって、そのような部分は、先週刈ったつもりだったのですが、境界線からはみ出しているとみなされたのか、単に雑草だと思われたのか、とにかくすっかり丸坊主です。二冬越えたたくましいクリムゾンクローバーも機械で刈ればあっという間。もうすぐ花が咲くと楽しみにしていただけにショックで呆然としました。テントウムシの幼虫や蛹もたくさんいたので、どうなってしまったのかと思うと心が痛みます。でも、なくなってしまったものは、今さらどうすることもできません。とにかく、刈られた亡骸だけは無駄にしないように、イチゴの畝の上やその他の養分が欲しい場所に戻しました。花を見ることはできませんでしたが、他の植物の糧となって循環してくれることでしょう。

下の写真は、去年の 5 月に撮ったものです。蜂などのたくさんの虫を呼んでくれて、イチゴの受粉を助けてくれました。幸い、境界以外にもクリムゾンクローバーは残っているので、今年もたくさんの虫を集めてくれるはずです。

ジャガイモの霜対策

今朝畑に行ったのは、明日とあさっての朝の温度が低く、発芽したジャガイモの芽が霜にやられる恐れがあるからです。先週発芽していた芽にはすでに土と草をかけてありますが、まだ芽が出ていなかったものもそろそろ発芽しているはずです。

まずは先週すでに土と草をかぶせておいた株をチェックします。かぶせてあった草がこんもりと盛り上がって小山ができています。めくってみると、たった 5 日で芽がかなり伸びて、土からすっかり顔を出していました。さらに土をかぶせ、草もかぶせておきます。風が強いので草が飛ばされそうで少々心配ですが。

上の写真はすべてシャドークイーンです。発芽は、キタアカリよりもシャドークイーンの方が早かったようですが、今日は、キタアカリもほぼ発芽しているようでした。逆さ植えにしていたものも発芽しています。発芽が確認できたものには、前回同様土をかけ、その上からたくさん草をかぶせました。一気に暑くなってこのまま夏が来るのかと思いましたが、今日からは暑さが和らぎ、この時期らしい気温に戻るようです。霜の恐れもまだまだあるので、芽をダメにしてしまわないように、引き続き気を付けようと思います。

ジャガイモの畝には、霜よけのために草をたくさんかぶせました。

その他の作業

種苗交換会でいただいたパースニップの種をまいてみました。ニンジンに似た白い根菜です。カナダでは料理して食べたことがありますが、日本では見かけません。今種をまいて晩秋に収穫ということなので、とても時間のかかる作物ですが、あまり売られていないものなので楽しみです。ニンジンはというと、3 月 6 日に種をまいたものが発芽してゆっくりと育っています。草も一緒に育っているので、今日は少し草整理をしました。乾燥していたので、草をかぶせて水もやりました。その隣の 3 月 14 日播種の九条ネギは、あまり発芽が良くない上に、乾燥したせいなのか葉先が黄色くなっています。今日、少しだけまき足しました。今日明日とよく晴れる予報なので、ここにもたっぷり草をかけました。写真は撮っていませんが、隣との境界には、ニゲラの種をまきました。フラックスもほんの少しだけ種があったのでまいてみました。今年は花の種をいろいろまいたので、開花が楽しみです。

それぞれの野菜の現状

麦はグングン伸びています。特にライ麦の成長は目覚ましく、私の肩の高さを超えていたので、140 センチくらいはあるのではないでしょうか。小麦も穂を出しています。大麦は 6 月半ば、小麦とライ麦は、7 月初めごろの収獲予定です。収穫したあとどうしていいのかはよくわかりませんが、極めて少量なのできっと手動でなんとかなるでしょう。

タマネギも 5 日前と比べて、さらにふっくらとタマネギらしくなってきました。大きいものでやっとピンポン玉くらいでしょうか。去年はすっかり失敗だったので、この程度でもすでにうれしいです!

4 月 11 日に種をまいたディルとルッコラが発芽していました。3 月 21 日にまいたオルレアは、順調に育っています。

寒さでやられてほとんどなくなってしまったエンドウ類ですが、越冬したものか新しく春に種をまいたものかはわからなくなってしまいましたが、数株だけ残っています。草に埋もれ気味ですが、巻きひげを絡ませるのに都合が良さそうなのでそのままにしてあります。草がある方が霜よけにもなりそうです。赤そら豆は、相変わらず小さな株ですが、赤ちゃん豆ができていました。豆類はあまり補いをしない方がいいのかもしれませんが、あまりにも株が小さいので、自家製ボカシを少々振りまいてみました。

種取り用の雲仙赤紫大根が腐ってしまいました…。原因は不明です。大蔵大根もダメになったので、あとは宮重大根のみです。一種類だと交雑の心配がないので、そういう意味ではいいのかもしれません。宮重大根の花は、色がとてもきれいです。

去年の秋に通路にワイルドストロベリーを移植したことを思い出し、どうなっているかなと見てみると、ちゃんと根付いて冬を越していました。小さな株ですが、きっとどんどん増えていくのでしょうね。

本日の収穫

今日も残っている小さなニンジンを収穫。菜の花は、ほとんど終わっているのですが、まだ少し採れました。ケールもとう立ちがはじまって、もうそろそろ終わりですが、とう立ちした株の新しい葉っぱはむしろやわらかいです。レタスとパクチーもほんの少しだけ。ネギ坊主も出てきたので収穫しました。今日のランチは、畑の恵みをふんだんに使いました。メインは蕎麦を炒めたものですが、去年収穫してピクルスにしてあった万願寺とうがらしや、しょうゆ漬けにしていたニンニクのほか、ニンジンの葉っぱも少し入れました。ネギ坊主には麦麹がよく合いました。

今日の生き物と草花

新鮮な緑の大麦に、越冬したオツネントンボがとまっていました。菜の花や野の花も咲き乱れて春らしい畑です。ジャガイモの芽を確かめようとかぶせていた草をよけると、ジャガイモの芽の横の穴にカエルがちょこんと収まっていました。

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