2023.03.23 畑の記録「今年もサツマイモの苗づくりに失敗! 」

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サツマイモ栽培は今年で三年目になります。最初の年は、苗を購入しました。植え付け時に枯らしてしまったものもありましたが、はじめてにしてはなかなかの収穫量で、味も上々でした。二回目の去年は、苗づくりに挑戦したものの、全くうまくいきませんでした。定植時期に間に合わないので、苗づくりは断念し、市販の苗を利用しました。今年こそはと苗づくりに再挑戦したのですが、昨日芋が腐っているのを発見してしまいました。残念ながら二度目の失敗です。

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サツマイモの苗づくり、二度目の挑戦

ホールフーズプラントベースの食生活では、砂糖やハチミツなどの甘味料は使いませんが、かと言って、甘いものを食べないわけではありません。蒸すだけでも十分に甘く、干すとさらに甘みを増すサツマイモは、おいしくて栄養満点の最高のおやつです。自分で栽培したサツマイモは、さらにおいしく感じます。

そんなサツマイモ、購入苗ではなく、自分で作った苗で是非育てたいと思っているのですが、これがなかなかうまくいきません。サツマイモは寒さに弱いので、この寒い地域で、しかも寒い極寒のアパートでは、保温することがまず困難。おととしは、収穫したサツマイモを一つ一つ新聞紙で包み、段ボールに入れて発泡スチロールなども利用してなんとか年を越すところまで腐らせずに保存できました。しかし、その後傷んだのか、芽を出すことはありませんでした。去年は、冬の間二か月以上も留守にするということで、新聞紙で包んだ芋を段ボールに入れ、毛布で二重に包んで厳重に保存しました。それでも、冬はあまりにも寒く、室温がマイナスの日が何日も続いたと思われます。畑で採れた大きな芋二個以外にも、購入した細めの芋が残っていたので一緒に保管しましたが、2 月に帰宅して確認すると、細い芋はすべて腐っていました。畑で採れた芋は一見大丈夫そうだったので、この二つの芋を使って、苗づくりに再挑戦することにしました。

今回やったことは、穴を開けた発泡スチロールの箱に、枯草を入れ、その上に、発酵の進んだコンポストの中身に米ぬかともみ殻燻炭を混ぜたものを入れました。発酵を促進して温度を上げようという考えです。そして、そこに芋を少しだけ埋めるように入れました。呼吸できるように穴を開けたナイロン袋をかぶせて、昼間は日向に出し、暑すぎるときはナイロン袋を外していました。夜は、熱湯を入れた水筒と共にエアキャップで包んで、さらに毛布でくるみました。これで、夜間も 20 ℃は保っている感じでした。ところが、昨日芋を触ってみると、フニャフニャして腐っているようです。3 月 17 日に開始して、ほんの 5 日後のことです。日向に出しているときにかなり温度が上がっていたので、そのせいでダメになったのか、あるいは、もともと寒さで傷んでいたのかは不明ですが、とにかく失敗です。

やわらかくなってしまった芋を切ってみると、二つともすっかり腐っていました……。どちらもコンポスト行きです。

新たな挑戦

失敗はしたものの、幸いまだ時間はあります。ただし、芋はもうありません。購入するしかないので、近所の道の駅に行ってみましたが、サツマイモは売られていませんでした。一番近くのスーパーでは販売されていたものの、500 円以上しました。苗を 10 本買えるような値段だったので、失敗するとがっかりすると思い、買いませんでした。もう少し足を延ばして別のスーパーに行ってみると、二本で 365 円とやはり高いのですが、欲しかった紅はるかがありました! 遅くなると苗づくりに間に合わないので、値段を妥協して購入しました。

自然農のベテランの方に聞いてみると、芽を出すだけなら、土に入れる必要も日光を当てる必要もないので、乾燥を防ぐために新聞紙で包んで、冷蔵庫の上などの温度が一定(20 ℃以上)に保たれる場所に置くだけでいいとのアドバイスをいただきました。冷蔵庫の上は、残念ながら他のものに占領されていて置くことができませんが、冷蔵庫の横でコンポストをしているので、それを利用することにしました。不織布のポットに土を入れて生ごみを発酵させているのですが、これが発酵熱でけっこうあたたかくなるのです。冷蔵庫の上よりもむしろ良いかもしれません。最初は、新聞紙に包んだ芋を直接乗せて、内側にエアキャップが貼られた袋をかぶせてみました。触ってみると、どうもちょっと熱すぎるようです。

そこで、たまたまあった発泡スチロールのネットで新聞紙に包まれた芋をさら包み、芋が直接高温に触れないようにしてみました。夜は温度が下がるので、これに何かをかぶせて、放熱を防いだ方がいいかもしれません。

とりあえず、この方法でようすを見ようと思います。

メキシコのサツマイモ

余談ですが、数年前にメキシコに滞在していたとき、八百屋の店先で、泥だらけのサツマイモが大きな箱にどっさり入って売られていました。どんなものかと思い、少し買ってみましたが、あまり甘くなく、日本のサツマイモのようにおいしくないなぁと思いましたが、今考えれば、まだ熟していなかったのでしょうね。いかにも収穫したばかりの芋のだったので、しばらく置いてから食べたらおいしかったのかもしれません。

そのときはサツマイモの栽培方法など全く知らなかったのですが、これを増やすことはできるんだろうか? と思い、調べてみると、芋を水につけて苗を作る方法が紹介されていました。これなら簡単だと思い、水につけてみると、暖かいメキシコなので、どんどん芽が出てぐんぐん育ちました。そのつるを切って水につけておくと、根がどんどん伸びてきました(今思えば、そんなに根を伸ばすまで水につけていてはダメですよね)。

それを土に植えてみると、あっという間に、どんどん広がりました。

帰国が近づいていたので、そろそろ立派なサツマイモができたに違いない! と期待して掘ってみると、小指の先ほどの芋がついているだけ……。ツルは長いのに、がっかりです。ニワトリが食べるということで、やってみると、喜んで食べていました。少なくとも無駄にはならなくてよかったです。

栽培の途中には、美しいサツマイモの花も見ることができました。サツマイモにこんな花が咲くなんて、この時はじめて知りました。

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