二年目のグリーンカーテン作成記録 2 (2023 年 10 月)

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去年に引き続き、夏の西日を少しでも遮ろうと始めたグリーンカーテン、開始から約 5 か月経ちました。暑い暑い夏でしたが、やっと朝晩冷え込んで、秋らしくなってきました。そろそろ役目を終えようとしているグリーンカーテンのようすをお伝えします。

目次

水やりの状況

5 月 12 日にササゲと朝顔、6 月 5 日にヘチマの種をまきました。ヘチマの種をまいてすぐ、ちょっとした事情で、ほぼ 3 か月間、2 週間に一度程度しかアパートに戻ってきていませんでした。そういうわけで、ヘチマは、発芽することはしたのですが、水不足で消えてしまいました。そのかわり、こぼれ種から発芽したミニトマトを育てることにしました。

西日が激しく当たるコンクリートの上は、植物にとっては過酷な場所です。その上、不織布のポットは、水はけはいいものの水持ちが悪いので、留守にすることは全滅を意味すると覚悟していましたが、思ったよりも耐えてくれました。ナスタチウムは、水が好きらしく、いち早く枯れてしまいましたが、他の植物は、大変な暑さと乾燥の中、信じられないような生命力を発揮しました。

7 月のようす

余裕がなくて、ほとんど写真を撮っていませんでした。7 月 30 日には、すでにナスタチウムが枯れています。他の植物は、生きてはいますが、水がないのであまり育っていません。

7/30

8 月のようす

お盆の頃、朝顔はひょろひょろと伸び、ササゲやミニトマトも少しずつ成長しています。暑さと乾燥に負けず、葉っぱも緑でたいしたものです。バジルの収獲もできました。ミニトマトも一個だけ。

8/14
8/14 初収穫

その後も猛暑が続き、8 月末には、さすがにみんな弱ってきました。葉っぱも黄色くなり、とても辛そうです。アパートのようすを見に来た大家さんが、見かねて水をやってくださいました。

8/27

9 月のようす

8 月終わりに帰宅してからは、なんとか生き返ってほしいと願いながら、毎日、朝晩水をやり続けました。その気持ちに、植物はちゃんと応えてくれました! 9 月 1 日、朝顔がはじめて開花。小さな花ですが、とても神秘的な青です。葉っぱも少しずつ窓を覆ってきてくれました。

水をやりだしてからの成長は目覚ましく、毎日の成長が目で見てはっきりとわかるほどです。ずっとためていたエネルギーを一気に放出しているかのようです。8 月 27 日に黄色くなって死にかけていたのがうそのように、ほんの二週間で、青々と葉っぱを茂らせています。

いつの間にかこぼれ種から芽を出したピーマンも成長し、花を咲かせました。ミニトマトの花も咲き、小さな実もをつけはじめました。毎朝可憐な姿を見せてくれる朝顔は、さっそく種をつけています。バジルはとても順調で、何度も収穫しています。家の中から窓の外を見ると、葉っぱが涼しげです。

9 月下旬になってもまだまだ暑い日が続きます。ササゲは青々と茂っていますが、まだ花はつけていません。水がなくてほぼ休眠していたので、花をつけるには至らないようです。朝顔は、そろそろ命を終えようとしているのか、葉っぱが黄色くなってきました。ピーマンは、小指の先ほどの小さな実をつけています(その後、小さいままポロっと落ちてしまいました)。ミニトマトも休眠期間が長かったので、ほとんど実をつけることなく、ほんの数個の収獲でしたが、葉っぱが枯れてきています。

10 月のようす

枯れた葉っぱが飛び散らないように毎日取り除いているので、カーテンはだんだんスカスカになってきました。このところ秋らしくなってきて、もう日よけは必要ないのでちょうどいいです。

朝顔はまだたまに咲いています。もともと小さな朝顔ですが、寒くなってきて、さらに小さくなりました。種は、乾燥したものを少しだけ採りましたが、まだほとんどが未熟な状態です。ミニトマトは、実はついているのですが、寒くなるまでに赤くなれるかどうかはわかりません。バジルは、葉っぱは小さいもののまだ収穫できるので、ちょっと欲しいときに重宝しています。花が咲きそうになるといつも摘芯していたので、花は咲いていません。まだ種を採っていないことに気付いたので、今度花が咲きそうになったらそのまま咲かせようと思います。セージも暑さに耐えて、なんとか生き残っています。成長はほぼ止まっていたので、あまり大きくなっていないのですが、根元あたりに新芽が出て来ています。今の場所は半日しか日が当たらず、しかも冬は北風が猛烈なので、畑に移植した方がいいかもしれません。せっかく生き延びたので、なんとかこの冬も越して欲しいです。

グリーンカーテンのお客さん

今年はほとんど留守にしていたので、カブトムシやクワガタなどのスターに会うことはできませんでしたが、去年同様、カエルはたくさん来ていて、水やりをするたびに見かけました。カマキリやツユムシもやってきました。ある日、ポットの周りに黒いフンのようなものが大量に落ちていたので、虫がいるはずだと思って探してみると、エビガラスズメの幼虫でした。巨大なので、フンも巨大でわかりやすいです。一匹捕まえて外に放ったあと、フンを掃除したはずなのにまた新たなフンが…。そのようなことが何度かあり、結局 4匹捕獲しました。かなりの大食漢で、朝顔の葉っぱはすごい勢いで食べられてしまいました。

10 月 14 日、黄色くなった葉っぱやしおれた葉っぱを取り除いているときに、虫を何匹か発見しました。エビガラスズメの幼虫は、これまで見たものよりかなり小さいです。朝顔の葉っぱがほとんど残っていないからか、どちらもササゲにくっついていました。調べてみると、エビガラスズメの幼虫は、ササゲも食べるようです。でも、朝顔の全盛期には朝顔ばかり食べていたので、朝顔の方が断然好きなのでしょうね。今回の経験で、朝顔をコンパニオンプランツにすると、ササゲが守られるということがわかりました。あとは何らかの毛虫と蛾のような虫。隠れるところが少なくなると目立ちます。

プランターのビーツ

9 月になって、あいていたプランターにビーツの種をまいてみました。順調に発芽して成長していたのですが、少し背が高くなると、倒れてしまい、土寄せをしても立ち上がりません。その後、間引いて、強いものだけを残すと、少しは立ち上がった感じなので、順調に育ってくれるといいのですが。プランターが小さいので、大きく育つとは思えませんが、少なくとも葉っぱの部分が食べられるのではないかと思います。間引き菜もパスタに入れて食べました。

2 年目のグリーンカーテンの感想

去年とは植物を変えて挑戦したグリーンカーテンですが、事情により、かなりほったらかしにすることになってしまいました。今年は歴史的な猛暑だったので、植物にとっては相当厳しい条件だったはずですが、ほとんどの植物が生き残り、その生命力の強さ、そして水をやりだしてからの回復の早さには、ただただ驚かされました。水がなければ、成長を止め、その分のエネルギーを生命維持のために費やし、次に水が得られるまでただじっと我慢する。そして、水をやり始めたとたんに、何事もなかったように成長を再開し、驚くような早さで繁茂する。その姿は、実に力強く、感動的でした。

台所から入る西日を遮るためにはじめたグリーンカーテンですが、これから寒くなり、家の中に少しでも光を入れたい季節になります。あとは、朝顔の種が乾燥するのを待って、今年のグリーンカーテンをすっかり片付けようと思っています。残渣はできる限りプランターの中に戻し、小さなポットであっても、畑と同じように循環させたいと思います。

今年もありがとうございました!

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