二年目のグリーンカーテン作成記録 1 (2023年6月5日)

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台所の窓から入る西日を少しでも防ごうと、昨年グリーンカーテンに初挑戦しました。グリーンカーテンの有無による温度変化を同じ条件で測定することはできないので、数値としての効果は不明ですが、感覚的には少しは涼しかったかなという程度です。決して劇的な効果があったとは言えませんが、本来の目的は別として、アパート暮らしでも植物があると気分が違います。特に花が咲いているのを見ると心が和みます。網戸にしているときに目隠しになるという点も予期せぬ利点でした。そういうわけで、今年もまた違う植物で実験してみることにしました。

目次

選んだ植物

去年は、暑さに強く病気になりにくいというゴーヤと、食べて楽しむためのミニトマトをメインに栽培しました。食べられるグリーンカーテンということで収穫も楽しみにしながら取り組みましたが、午前中は日が当たらず、午後から強い西日が照り付けるという悪条件だったので、収穫としては期待に沿うものではありませんでした。屋根のある外廊下で栽培しているので、ミニトマトは、よほど風がない限り雨に当たらず、畑のように実割れはしないのですが、日当たりのよい畑で採れたものの方が明らかに味はよかったです。どちらも丈夫な植物なので、理想的とは言えない条件でもそれなりに育ってくれましたが、今年はまた違う植物を試してみたいと思います。

今年選んだのは、暑さにはすこぶる強いらしいササゲです。去年同様、どうせなら食べられるものをという観点で選びました。しかし、種をまいた時点では知らなかったのですが、ササゲにはつるありとつるなしがあるのですね。いただいた種をまいたのですが、つるありかつるなしかは聞いていません。つるなしだったら、グリーンカーテンにはならないので大変です。ちょっと遅いかもしれませんが、今日、念のためヘチマの種もまいてみました。ヘチマでたわしを作りたいという気持ちがあり、最初はヘチマをメインに検討していたのですが、実が重たいヘチマでは支柱とネットの強度が心配で、結局ササゲを選んだという経緯がありました。

コンパニオンプランツ

去年は、コンパニオンプランツとして、ナスタチウムとスイートバジルを育てました。ナスタチウムは、長期間次から次へと美しい花が咲き続け、食べられる花なので料理を華やかにすることもでき、また、鉢から下に垂れさがる姿もよかったので、今年も育てることにしました。去年採種に失敗したので、購入した種で苗を作りました。スイートバジルも欲しいときにすぐに採れるところにあるととても便利だったので、今年も育てます。バジルは、去年メボウキべと病になり、種も感染の危険があるということで廃棄しました。購入した種で苗を作りましたが、早くまきすぎたせいか発芽が悪く、数少ない苗は畑に持って行ってしまったので、グリーンカーテン用に新たに苗を購入しました。道の駅でポット一つ 100 円のものを二つ買いました。一つは 3 株、一つは 2 株入っていたのでお得だと思ったのですが、根がごちゃごちゃに絡み合って、1 株ずつに分けるのが難しく、根をかなり切ってしまいました。心配しましたが、意外とすぐに活着したので問題なかったようです。それから、セージの小さな苗も植えました。4 月にポリポットに種をまいたのですが、なかなか発芽せず、6 月の時点でもかなり小さいです。そして、マメ科のコンパニオンプランツとしてよいという朝顔の種もまきました。青い朝顔です。花の色としては青が一番好きなので楽しみです。

去年のナスタチウム

使用した資材

資材としては、去年購入した不織布のポットを再利用します。支柱やネット、ポットの下に敷くブロック、壁を汚さないようにネットのうしろに貼るサンシェードなども去年のものをそのまま使います。不織布ポットは、1 年間外に置きっぱなしなので外側は少し薄汚れてきましたが、実に丈夫で、しかも軽くて移動しやすいので、なかなかいい買い物をしたと思います。室内では、生ごみコンポスト用に使っていて、金属のスコップで毎日大胆にかき混ぜていますが、穴が開くこともありません。黒は光を吸収して暑くなりすぎそうなので、この色(ベージュ)にしましたが、暑い夏にグリーンカーテン用に使う場合には、太陽熱を吸収しにくそうな薄め色を選択することも重要なのではないかと思います。

土は、去年使った土をベースに足りない分を補います。まず、生ごみコンポストでできた土を冬の間嫌気性発酵させて仕上げたものを加えます。それから、新たに購入した黒土と腐葉土も加えます。購入したのはそれぞれ 14 リットルですが、腐葉土はまだ残っています。このミックス土は、畑に出す野菜の育苗用にもかなり使ったので、グリーンカーテン用としての経費はごくわずかです。この土は、水はけもよく、育苗培土としては使い勝手が良かったので、グリーンカーテンでも活躍を期待しています。米ぬかと油かすで作った自家製ボカシもあるので、養分が不足したらそれを利用するつもりです。

これまでの経過

5 月 12 日、支柱やネットを立てて、グリーンカーテン作成の準備をしました。土はその前に作ってあり、播種前に何度か水をやりましたが、カボチャの芽がいくつも出てきました。コンポストに入れたカボチャの種からの発芽です。数か月間嫌気性発酵させていたというのに、何事もなかったかのように続々と発芽する生命力には感心します。去年の栽培時に種が落ちたミニトマトもたくさん発芽します。材料を混合するために土をかなりかき回したのですが、それにもかかわらず次々に発芽するミニトマトもすごい生命力です。

ポット、支柱、ネットを設置し、水をやって準備します。

5 月 12 日には、ササゲと朝顔の種をまきましたが、ササゲは 9 日後の 5 月 20 日に発芽を確認しました。数日遅れて朝顔も発芽しました。どちらも暑さが好きな植物だからか、今の時期はまだ成長がゆっくりです。特に朝晩はまだ 10 ℃をわずかに超える程度の日もあり、本格的に成長しはじめるのは、もう少し先なのかもしれません。

ミニトマトの芽は、出てきたらだいたいは抜いていますが、万が一、ササゲもヘチマも上手くいかなかった場合のために、いくつかはまだ残してあります。作物の違いもあって今年は去年よりもスタートが遅く、どの苗もまだまだ小さい状態ですが、ここまで季節が進むと、去年のような低温障害を起こすことはまずないので安心です。本格的に暑くなる梅雨明けまでにどのくらい成長するのか見当もつきませんが、わからないだけに余計に楽しみです。

グリーンカーテン設置の際の注意点

自宅にグリーンカーテンを設置するのであれば、支柱が倒れないようにするなど安全面に注意するだけでいいと思いますが、アパートやマンションなどの集合住宅の場合、それぞれのルールがあると思うので確認が必要です。うちの場合、アパートの外廊下ということで、入居者が自由に使用できる専有部分ではなく、共用部分となります。そのため、本来私物を置くことは許されていません。幸い、うちのアパートの大家さんはとても理解のある方で、わが家のグリーンカーテンについては見逃していただいています。また、うちの前を通るのは、基本的に隣の部屋の方だけなので、他の住民の方とトラブルになるという可能性も極めて低いと思われます。そのような場合もあるかもしれませんが、のちのち問題とならないように、最初に確認しておくことが大切かと思われます。

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