2023.03.28 畑の記録「はじめてのジャガイモ栽培」

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畑をはじめて三年目になりますが、実は、まだジャガイモを作ったことがなく、今回が初挑戦! 今月上旬に購入した種芋を今日とうとう植え付けます。あちこちで桜も咲きじはじめ、畑への往復で花見が楽しめました。畑からの帰りには、今年はじめての猿も見ました。桜の季節には、よく猿を見かけます。

目次

ジャガイモの種芋購入と浴光催芽

3 月 6 日、ホームセンターに行くと、ジャガイモの種芋が出ていたので、植える場所はあるのだろうかと思いながらも、ついつい購入してしまいました。キタアカリ 1 キロとシャドークイーン 500 グラムです。キタアカリはよく売られている品種ですが、シャドークイーンは、中身が紫色のちょっと変わったジャガイモです。味はわかりませんが、色からすると栄養がありそうなので、試してみることにしました。

購入したジャガイモは、しばらく日光に当てて、丈夫な芽がでるように促します。これを浴光催芽(または浴光育芽)というようです。芽を出すことにより、不良芋を選別することができるので欠株がなくなり、また、芽が出る場所がわかるので、芋を切る位置もわかりやすくなるようです。マイナス 3 ℃以下、20 ℃以上にならないように管理する必要があるということで、新聞紙の上に広げた芋を昼間は外に出し、夜間は家の中に入れていました。

3/6 浴光催芽を開始

途中、かなり暑い日が何日かあったので、20 ℃を超えてしまっていたと思いますが、芋がシワシワになってきたのはそのせいでしょうか? もう少し早く植えつけたかったのです、雨続きでなかなか予定が立ちませんでした。

種芋を切る

浴光催芽開始から 20 日経過した 3 月 26 日に、植え付けの準備として、十分に芽を出した種芋を切る作業をしました。まずは、計量します。50 グラムに満たないものは、切らずにそのまま植え付けます。

芋には、親株とつながっていたへそのような部分(基部)があります。芽は、その反対側の頂部から多く出るので、種芋を上下二つに切ってしまうと、下側(へそ側)からは芽が出にくくなるそうです。そこで、頂部から基部へと縦に切ります。このとき、両切片に芽がバランスよくついているようにすると良いようです。

また、頂部に芽がいくつも集合している場所は、あらかじめ切り取っておくと、植え付け後に芽かきをあまりせずに済んで楽だということです。せっかく出ている芽を切るのは勇気がいりましたが、また芽は出てくるということなので、思い切って切ってみました。シャドークイーンについては、キタアカリほど集まって発芽しているところがなく、全体の芽の数も少なかったので、この作業は省きました。切った芋は、腐ったり病気になったりするのを防ぐために、1~2 日切り口を乾かしてから植え付けます。特に、切り口に灰などをまぶす必要はないようです。また、へその部分を少し切ると発芽が早くなるという説もあるようですが、今回は、これは試していません。

50 グラムを超える種芋を半分にカットした結果、キタアカリが 21 個、シャドークイーンが 12 個となりました。うまくいけば、33 株できるということなので、たくさんのジャガイモができるはずです。

ジャガイモの植え付け

種芋は、水はけのよい畝に、株間 30 センチ、条間 50 センチで植え付けます。通常は、切り口を下にして植えますが、切り口を上にする逆さ植えという方法もあるので、それも試してみました。普通の植え方の場合、種芋の上には 7 センチくらい土をかけますが、逆さ植えの場合は、5 センチくらいの浅植えにするといいようです。逆さ植えにすると、下に向かって伸びる芽が U ターンして地上に出てくるので、弱いものは淘汰され、強い芽だけが出てくるということです。そうすると、芽かきの手間も省けるようです。写真があればよかったのですが、手袋が濡れてドロドロで写真が撮りにくかったので、植え付け途中の写真はありません。

ジャガイモは土が乾いているときに植え付けるべきなのですが、このところ雨が多く、今日の畑も湿っていました。それでも、遅くなってもよくないと思い、今日植え付けてしまいました。本当は、形の崩れた畝の補修もしたかったのですが、濡れた状態では、土をこねることになるので、それは断念しました。一本の畝に植え切れなかったので、別の畝にも少し植えましたが、そこは畝が低く、水はけが少し心配です。晴れた日に、畝の横に少し溝を掘った方がいいかもしれません。

ジャガイモを植え終わった畝

今日の種まき

今日は、パクチー、ケール、サニーレタスの種を少しずつまきました。ケールもレタスもパクチーも、冬を越したものが少しずつ育っているので、それらとうまく世代交代できればいいなぁと思っています。去年の夏に種をまいたグリーンリーフレタスは、ほとんど育たなかったのですが、小さいまま冬を越して、今成長してきています。去年の夏は、レタスにはきっと暑すぎたのでしょうね。

春まき野菜の発芽状況

3 月 6 日播種のニンジンがやっと芽を出しました。3 週間もかかってしまったのは、種をまいたころに乾燥していたせいではないかと思います。今回の雨続きで、やっと芽が出てほっとしました。3 月 14 日に種をまいた九条ネギも発芽し始はじめました。おなじく 3 月 14 に播種したほうれん草と小松菜は先週発芽を確認しましたが、さらにたくさん芽が出ていました。ほうれん草は、やはりもみ殻燻炭をかけたものより草をかけたものの方が発芽がいいようです。小松菜は、少し虫食いがありました。先週まいた新金町小カブとサニーレタスも無事発芽していました。

それぞれの野菜の現状

赤そら豆につぼみがついていました! まだ株はとても小さいのですが、つぼみはたくさんついています。先週あやまって掘り返してしまった発芽しかけの赤そら豆も、無事発芽しそうです。

エンドウ類は、グリーンピースだけが順調です。上から垂らした藁につかまって、空に向かって伸びはじめました。大さやえんどうは、細々と生き残っているものの、あまり思わしくありません。先週まいたスナップエンドウはまだ発芽していませんでした。

麦類は、とても健康そうで、春になってぐんぐん伸びています。まっすぐに伸びた緑の葉が美しいです。

イチゴは、冬に枯れた葉を落とし、緑の新鮮な葉っぱを次々に広げてきました。去年よりも株数が増えたので、今年のイチゴの収獲は期待できます! 同じイチゴの畝に、確か去年の春にローマンカモミールの種をまいたのですが、全然成長しないまま冬を迎えてしまいました。冬の間に消えてしまうかと懸念しましたが、無事越冬して、ようやく大きくなってきました。今年こそ花が見られるでしょうか?

ラベンダーは、藁で囲いをしていたものの、寒波のダメージが痛々しいです。全体的に葉っぱが枯れて茶色くなり、一見もうダメなようにも見えますが、根元近くには、緑の葉っぱが見えます。冬前に剪定した方がよかったのかもしれませんが、小さい株だったのでそのままにしました。今、枯れた葉っぱをそのままにしておくべきなのか、剪定すべきなのかも不明ですが、今切ると弱らせそうなので、そっとしておくことにします。

ネギオオアラメハムシの幼虫は、見るたびに除去しているので、数は確実に減っていますが、残ったものはかなり大きく成長してきました。当然食べる量も増えています。健康に育っていたタマネギが、一本倒されていました。カエルの働きにもう少し期待したいものです。

ニラは、去年の秋に購入した苗を植えたのですが、そのまま枯れてしまいました。でも、根は生きていたようで、新しい芽を出して、だんだん元気を取り戻してきました。これならなんとか持ちこたえそうです。

ニラ

本日の収穫

今日は、冬を越したケール二種の新しい葉っぱを摘みました。どちらにしてもすぐにとう立ちがはじまって長くは収穫できないと思うので、けちらずに一番よさそうな若い葉っぱだけ採りました。ルッコラは、きれいな花を咲かせているので、観賞用に持ち帰りました。辛味が強いので少しあれば十分な野菜ですが、花はとてもきれいなので気に入っています。今日も菜の花がたくさん収穫できました。

今日の生き物と草花

桜のように注目を浴びることはありませんが、畑ではアブラナ科の花と野の花が満開です。冬眠から覚めたカエルもたくさん見かけました。テントウムシは、今日は成虫は一匹も見ませんでしたが、幼虫を何匹も見ました。スズメや蝶も遊びに来ていました。

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