2023.02.28 畑の記録「春の恵み、2023年初収穫」

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梅の花もちらほらと咲き始め、甘い香りが漂っています。今日は、今年はじめての畑仕事です。寒い寒い冬を乗り越えた植物や生き物の姿を目にし、まだまだ寒いながらも春だなぁと実感しました。

目次

10年に一度の寒波のあとの畑

この冬は 10 年に一度の寒さと言われていますが、12 月のはじめからと 2 月のはじめまで 2 か月とちょっと国外に出ていたので、幸いその寒さを経験することはありませんでした。その間、畑のようすが全くわからず心配だったので、帰国した 12 月 9 日にちらっとだけ畑に寄ってみました。そのときは時間がなくてじっくり見て回ることができなかったのですが、何もかも枯れてるなぁ…という印象でした。

今日は、朝はかなり冷え込んだものの、日が出るとポカポカとあたたかくなってきて、絶好の畑日和でした。雪山も美しく、まだ時期の早い畑には誰もいなかったので、一人の時間をゆっくり楽しむことができました。

イチゴとニンニク

寒さに強いイチゴとニンニクは、ちゃんと生き残っていました。畝中に広がったイチゴは、ほとんどの葉が枯れてしまって、一見ダメになったかのように見えますが、よく見ると中心からは新しい葉が出ています。ニンニクも葉先は枯れていますが、全体的には健康そうです。別の畝のワイルドストロベリーも、周りの葉っぱはほとんど枯れていますが、イチゴと同様に中心は元気です。

まだまだ気が早いのですが、時間があるうちにと思って、イチゴの畝に鳥よけの糸を張りました。周りを高さの違う二本の糸で囲い、真ん中にも一本通したので、これで鳥対策は大丈夫なはずです。今年は、イチゴの株をかなり増やしたので、たくさん収穫できる日を夢見ています。

イチゴの畝に黄色い鳥よけの糸を張りましたが、写真では全くわかりませんね…。

豆類のようす

グリーンピースと大さやえんどうは、どちらも生き残っているものもあれば、枯れてしまったものもありました。生き残ったものは結構伸びてきていたので、次回は、麻ひもを張って登っていけるようにしようと思います。赤そら豆は、葉っぱも分厚くてどっしりと安心感があります。ちゃんと風よけができていなくて枯れてしまったものも少しありましたが、ほとんどは大丈夫でした。種が残っていたので、枯れた分はまき足しました。

麦類

寒さに強い麦類はすべて元気です。このうち大麦が寒さには一番強いはずですが、最も枯れています。早く植えて大きくなっていたせいなのか、風当たりの強い場所だからなのかは不明です。小麦が一番元気そうです。ライ麦は、日当たりの悪い畝の北側なので、条件があまりよくありません。でも、どれも問題なく育つと思われます。

それぞれの野菜の現状

晩秋に葉っぱを何枚か取って食べたタケノコ白菜ですが、大きくなった二株がどちらも生き残っていました。特に大きな方の株は、花芽ができて来ていたので、次回は菜の花が食べられそうです。

何か所かに植えたタマネギは、寒さのせいか成長せず、小さいままですが、それなりに元気そうです。両隣の畑のタマネギも同じくらい小さかったので、この寒さでは仕方がないのだと思います。タマネギの周りにホトケノザがいっぱい生えているところもありましたが、きっと霜よけになってくれていると思うので、そのままにしておきました。

隣の畑との境界に種をまいたカラシナは、間引きもしていないので密生しています。種を取ってマスタードシードとして利用するのが目標です。北側と西側にしっかりと藁をかけて霜と風を防いだ一画は、おかげで他の場所よりもニンジンが育っていました。藁の囲いは役に立ったようです。

同じく藁で守ったラベンダーはどうでしょうか? 葉っぱはすっかり枯れているので、どうなのかよくわかりませんが、茎の部分は木質化して強そうなので、新しい葉っぱが出てくることを祈っています。ローズマリーとタイムは、下に藁を敷いただけだったのですが、ローズマリーは本当に寒さに強いようで、青い葉っぱが残っています。タイムはすっかり茶色くなっていますが、去年もこんな風だったので、復活することは間違いないでしょう。

ニラは、すっかり姿が消えていました。すぐ近くに、草捨て場から拾ってきて植えたキクイモもあったのですが、それも跡形もなく消え失せていました。

消えてしまったニラ

アブラナ科は、葉っぱが枯れながらも生き残っているものがたくさんあったので、去年同様菜の花が楽しめそうです。

その他の作業

冬の間、約 3 か月熟成させた嫌気性のボカシ使って、ニンニクとイチゴの畝、それからタマネギに追肥しました。ボカシを作ったのははじめてなので、十分熟成しているかは不確かなのですが、ぬか漬けのような匂いがして、白い糸状菌らしきものも出ていたので、きっとできているのだろうと判断しました。とはいえ不安なので、ほんのちょっとしかまいていません。残りは、ベランダでサラサラになるまで乾かして、保存できる状態にします。

もうすぐ育苗の時期です。去年は、畑の土と市販の培養土を混ぜて使いましたが、今年は土は買わず、畑の土だけでやってみようと思います。そういうわけで、通路を削って、土を袋に詰めて持ち帰りました。

本日の収穫

今日は何の収獲も期待していませんでしたが、意外にも少し収穫できました。葉っぱの部分がほとんど成長していないニンジンも、掘ってみると、大きくはないものの、食べられる程度の大きさにはなっていました。秋の間にあまり成長していなかったので、根の部分は全く地上に出ておらず、そのおかげで霜の被害を逃れたようです。長ネギも寒さに負けず生き残っていたので、一本抜いてみました。白い部分も結構あっておいしそうです。茎ブロッコリーは、去年寒さでほとんどダメになってしまったので、今年は藁で少し囲いをしていました。おかげで、小さいながら少しだけ収穫できました。

厳しい冬を越したニンジンはさぞや甘かろうと思い、生のままかじってみると、予想通りとても甘くておいしかったです。思わず三本も丸かじりしてしまいました。ブロッコリーも蒸して食べましたが、甘みがあっておいしかったです。ネギはまだ食べていませんが、期待しています!

ニンジン(黒田五寸、アロマレッド)、白ネギ、茎ブロッコリー

今日の生き物と草花

今日はテントウムシをたくさん見ました。枯れ草色の畑に、真っ赤な姿はよく目立ちます。去年、カマキリの卵を見つけて、3 か所印をつけていたのですが、残念ながら二つはなくなっていました。鳥にでも食べられたのでしょうか? ひとつでも無事孵化して、畑で活躍してくれることを祈ります。

オオイヌノフグリとホトケノザが、地味な畑をほんの少し華やかにしてくれていました。どちらも小さな花ですが、他の花が咲いていないこの時期にはよく目につきます。

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