寒い朝でした。気温はなんと 10 ℃。急に温度が下がって体が慣れていなかったうえに薄着だったので、太陽が昇るまで、かなり厳しかったです。今日は、虫にやられたアブラナ科野菜の種のまき直し、イチゴの移植、ネギの移植、枝豆の水やりなどをしました。
激しい寒暖の差
この秋一番の冷え込みです。手が冷たくて運転するときにも手袋が必要なほど。いつもは素手でする収穫も手袋をはめてしましたが、それでも手がかじかむほどの寒さでした。急に寒くなって、虫もフリーズしているようです。とまっているトンボは、触っても動きません。ミニトマトを収穫しているときに、とまっているトンボに手が引っ掛かったらしく、収穫物を入れていた容器の中に落ちてきて、そのままじっとしていました。
日が出てくると、背中がポカポカとあたたかくなり、久しぶりに太陽の熱をありがたく感じました。日に当たって気持ちよく感じられる季節が来たんだなぁ、と思っていたのもつかの間、太陽は次第に夏のようにギラギラと照り付けはじめ、「あたたかい」が「暑い」に変わります。帰るころには 12 ℃ほど気温が上昇していました。カラッとしていて日陰はとても涼しいのですが、炎天下はまだまだ厳しい季節です。この寒暖の差、人間は服装で調節することもできますが、体一つで対応するしかないの植物や虫やその他の生き物は、さぞや大変だろうなぁと思いました。
アブラナ科野菜の種のまき足し
アブラナ科の葉物野菜は、この地域では、今年収穫しようと思うと 9 月中に種をまかなければ間に合わないようです。今日は 10 月 1 日なので一日過ぎてしましたが、すでに出てきた芽もかなり虫に食べられているので、あまっている種をまくことにしました。
のらぼう菜は、8 月 21 日にまいた分は、ダイコンサルハムシの攻撃を生き延びた少数の株が少しずつ成長しています。時期をずらして 9 月半ば(10 日と 13 日)にもまきましたが、8 月にまいた分よりはマシなものの、とてもよい状態とは言えないので、今日すこし種をまき足しました。 写真は撮っていませんが、8 月 25 日に種をまいたカツオナは、なぜか 3 つしか発芽していないので、今日少しまき直しました。カツオナは、別の場所に違う時期にまいたものも虫食いがひどいので、家でも少しだけ育苗しています。そろそろ虫の勢いが衰えるはずなので、次回にでも畑に定植する予定です。
自家採種したカラシナの種もたくさん残っていたので、隣の畑との境界にまくことにしました。前回マスタードシードを食用にとっておいたのですが、乾燥が不十分だったようで、残念ながらカビが生えてしまいました。今日種をまいたカラシナが育ったら、来年の春、マスタードシードとして使うために、種を収穫しようと思っています。
ダイコンサルハムシで全滅した赤カラシナの種もまき直しました。虫に食われにくいルッコラと、虫が嫌うグリーンリーフレタスも一緒にまきました。種をまいたのはダイコンサルハムシにやられたカラシナの跡地なのですが、そろそろ寒くなって虫もいなくなると見込んで、同じ場所にまきました。
イチゴの子株の移植
イチゴの苗は、ポットで苗を作る方がいいのかもしれませんが、めんどうなので、ランナーが伸びて勝手に根付いた子株を移植することにしました。もうかなり大きくなっている子株もあります。互いに近づきすぎている株やニンニクの邪魔になる株を掘り出し、空いているところに移植します。移植したあと、日が出てくると、苗が早くもくたっとしています。帰る前に水やりはしましたが、掘り出すときに根を傷めてしまっているので、ちゃんと根付くのか少し心配です。まだ移植していない子株もあるので、最悪の場合は、新しい苗に植え替えます。ところで、イチゴの畝に植え付けたニンニクは、30 個中 29 個の発芽を確認しました。あと 1 個です!
ネギの植え替え
畑に植えてあるネギは、古いものから新しいものまでさまざまです。古いものは、去年の春にスーパーで買ってコンパニオンプランツとして植え付けたもの、それから去年の秋に種をまいたもの、そして今年の初夏に種をまいたもの。どれも元気に育っているようですが、一部植え替えることにしました。ネギは多年草ですが、長く同じ場所にあると連作障害がでるということです。深く植えると白い部分が増えておいしいようなので、深く埋めたかったのですが、土を掘ってみると意外と大変だったので、深く植えるのは断念しました。
それぞれの野菜の現状
シンクイムシにやられて、もう駄目だと思っていたタケノコ白菜が、何とか生き残っているようです。外の葉はコオロギやダイコンサルハムシにボロボロにされていますが、中心からは、新しい葉っぱが出て来ています。タケノコ白菜は、ほぼ全滅状態なので、なんとか生き残ってもらいたいです。雲仙赤紫大根は、急に大きくなってきた感じです。特に畝の中央寄りのものが成長がいいようです。その横のさらに中央寄りのラディッシュは実が大きくならないので、成長の差が何によるものかは不明です。大蔵大根は、最初は虫の被害が全くなかったものの、途中からダイコンサルハムシの激しい攻撃を受けています。でも、寒くなったからか、今も虫はついているものの、新しいきれいな葉っぱも見られるようになってきました。とにかく勢いがあるので、もう安心なのではないでしょうか。
ニンジンは、二日前に間引きましたが、まだ結構込み合っています。晴れの日が続いて乾燥するので草マルチをしたいですが、込み合いすぎてそれも難しい状況です。ホーリーバジルは、どんどん花を咲かせて、種をつけはじめました。春に定植したときは虫の被害でかなり弱っていたのですが、今では雑草のごとくたくましく育っています。何株も植えたので、来年はこぼれ種がたくさん芽を出すのではないでしょうか。ホーリーバジルの近くにしゃがんで作業していると、とてもいい香りがします。
本日の収穫
今日の収獲はやや少なめですが、カラフルでとてもきれいです。違う野菜が少しずつ採れると、飽きずに食べられてありがたいです。ミニトマトは、今日は 100 個採れました。今日も蛾に吸われた実が多かったので、完熟を待たずに収獲したものもあります。水ナスは、小さいですがきれいです。実は緻密で甘いので、生食にも向きます。ラディッシュもとても小さいですが、葉っぱも食べられそうです。オクラは、種取り用を残したいので収穫は少しだけ。枝豆は、膨らんだものがほとんどありませんでした。水不足がよくないということで、今日は水やりをしました。これからしばらく降りそうにないので、枝豆には厳しいですね。伏見甘長とうがらし、万願寺とうがらし(赤くなったもの)、つるありインゲン、つるなしインゲン、ケールなどのいつものメンバーのほかに、ルッコラとレッドロシアンケールをほんの少し収穫してみました。色とりどりの野菜は、見ているだけでも元気になれそうです。
今日の生き物と草花
トンボは寒いと飛べないようで、とても寒かった今日の朝は、じっと動かないトンボをたくさん見ました。しばらくして太陽がのぼり、あたたかくなってくると、いつも通りに飛び回りはじめました。その後、濡れた手袋を支柱の先にひっかけて干そうと、支柱の高さに目をやると、ほとんどの支柱がアキアカネに占領されていました。
ハナアブもトンボ同様、寒さで動けないようでした。じっとしてくれていると撮影するのにはもってこいですが、寒さで自分の手も震えているので上手く写せません。ニンジンの葉っぱについていたキアゲハの終齢幼虫は、今日はいなくなっていたので、どこかで蛹になったものと思われます。別のニンジンにいた小さな二匹の幼虫を終齢幼虫がいたニンジンに移動しました。小さな幼虫がいたニンジンはまだ小さくて、食べつくされそうで心配だったのです。この株もかなり食べられてはいるのですが、まぁ仕方ないですね。