今朝の気温は 16 ℃。長袖でちょうどいい温度です。このくらい涼しいと、蚊も見かけません。今日は、急いでやらなければならない作業もなかったので、さわやかな秋の空のもと、のんびりと畑の時間を楽しみました。
畑の見回り、草整理など
農作業が気持ちのいい季節です。畑をゆっくり見回りながら、草整理や収穫をします。ときどき秋の空を見上げ、鳥の声やお寺の鐘の音に耳を澄まし、時折風が運んでくる金木犀の香りにノスタルジーを感じながら、ゆっくりと畑での時間を過ごします。
二日前に手入れをしたミニトマトは、もう黄色い葉っぱが目立っていました。いつもは畑に行くとすぐに目に入る赤い実も、今日はあまり目立ちません。わずかしかない赤い実を手に取ると、かなりの確率で蛾に先を越されています。今日は、もうほとんど葉っぱの落ちてしまったイタリアンミニトマトを一本処分しました。他の株も長くてあと 1~2 週間でしょうか? 下の方の葉っぱは枯れていても、どんどん新しい芽を出して花を咲かせている株もありますが、これから急に寒くなってくるので、もう収穫まではたどり着けないないはずです。3 月に種をまいてから半年以上になるミニトマト、後半は蛾の被害でかなりの実を失いましたが、それでもこれまでに三千個以上は収穫したでしょうか。食べきれないほどの量で、今年の夏は、トマトを買う必要が全くありませんでした。初心者でもこれほどの恵みが得られて、本当にありがたいことです。種苗交換会でいただいた種なので、誰かが大切に継いできた種だと思うと、なおさらありがたみが増します。 あんなに小さな種が 2 メートル近くの株に成長し、どんどん実をつけてくれるなんて、自然の力は本当に偉大だと感心せずにはいられません。今年の株はもうすぐ終わりますが、種は採ったので、来年に命をつなげられます。
サニーレタスは、最初はなかなか芽が出ず、発芽してからも成長はゆっくりですが、虫に食われることもなくきれいに育っています。しばらく晴れる予報なので、少しだけ草マルチをしました。
9 月 13 日に植え付けたニンニクは、30 個中 25 個の発芽を確認しました。ニンニクの発芽には、1~3 週間かかるということですが、今日で 16 日経ったところです。薄皮をむいて植えると発芽が早いということでやってみましたが、特に早く発芽しなかったのは、深く植えすぎたのかもしれません。これから冬を乗り越え、収穫は来年の 6 月ごろ。長い道のりです。
虫の被害
落花生は、その後、動物に荒らされた形跡はありません。でも、よく見ると、葉っぱに穴が開いています。犯人は、カタツムリのようです。初期にかかっていた褐斑病も少し復活していますが、もうすぐ収獲なので、そのままにしておくことにしました。
前回タケノコ白菜にシンクイムシのようなものがついていて、成長点がダメになっていました。シンクイムシについては聞いたことはあったのですが、見たことはなかったので、帰ってから調べてみました。シンクイムシとは、野菜や果樹の成長点(芯)を食べるメイガの仲間の総称ということです。この白菜についているものは、ダイコンシンクイムシとも呼ばれるハイマダラノメイガの幼虫のようです。名前の通り芯を食べてしまうので、植物は成長することができず枯れてしまいます。今日は、タケノコ白菜とロシアンレッドケールでこの虫を確認しました。ピンセットで取り除きましたが、被害がひどいので生き残れないかもしれません。今後、早目に除去できるように、注意して観察しようと思います。
終わりを迎えようとしているミニトマトには、蛾の被害が続いています。赤い実だけでなく、まだ青い実までもやられています。マッツワイルドチェリーは、小さすぎて蛾がとまれないのか、幸い被害は見られません。
少し前にニンジンの葉で見つけたキアゲハの幼虫がまだ蛹になっていないようです。葉っぱはどんどん食べられていて、根元には、大量の糞が落ちています。まだニンジンが全滅するほどではないので、このまま見守ろうと思います。ニンジンが生き残れば、糞が良い肥料となるはずです。また別の畝のニンジンにもキアゲハの幼虫が二匹いました。こちらはまだ小さいので、これからどんどん大きくなって大量の葉っぱを食べると思われます。しかも、ここのニンジンはまだ小さいので、たくさん食べられるとダメージが大きいです。でも、他に餌になる植物がなく、移動するところがないので、そっとしておくことにしました。カエルやカマキリがたくさんいる環境で生き延びられるかどうかは運次第です。
それぞれの野菜の現状
パレルモは、一つの畝にまとめて植えたましたが、一株だけ、念のため別の畝に植えたものがあります。この株は、定植してすぐに根元を虫に食われてしまい、弱って再起不能とも思われる状態でした。その後、なんとか生き延びながらも、隣で大きく成長したヒマワリの陰に入ってしまい、あまり日が当たらず、大きくなることがありませんでした。ところが、ヒマワリが終わり、日が当たり始めると、元気を盛り返し、遅ればせながら花をつけ、実をつけはじめました。まだシシトウ程度の小さな実が何個かついているので、霜が降りる前に、大きさに関わらず収穫したいと思います。しかし、あんな状態から復活するとは、ものすごい生命力です。まとめて一つの畝に植えたパレルモは、最近テントウムシダマシにかじられていますが、大きな実がたくさんついているので、色づいたものから徐々に収穫しています。
水ナスは、支柱が短かったので、ミニトマトを処分したときに出た長い支柱に取り替えました。小さな実ですが、たくさんついてきたので、次回にでも収穫しようと思います。最後の一つの小玉スイカは、調べてみると、8 月 30 日頃にはじめて小さな実を確認したと思われます。すでに一か月たったので、寒くなるまでには収穫できるのではないかと思います。
サツマイモは、イモコガの被害はありましたが、元気に育っています。霜が降りる前に収穫した方がいいということなので、あと一週間くらいで試し掘りをしたいと思います。オクラももうすぐ時期が終わってしまいますが、花と実はたくさんついています。収穫後に下葉をとりそこねた株は、脇芽が伸びて花が咲いています。オクラは一本立ちにした方がいいようですが、せっかく伸びた脇芽なので、そのまま残しています。
ハーブは、みんな順調に茂っています。タイムは、横に伸びた枝から発根してさらに株が大きくなっています。ローズマリーはそれほどの勢いはありませんが、蒸し暑い夏を乗り越えて元気そうです。ローズゼラニウムは、冬は越せないようなので、もうすぐ全て収穫した方がいいかもしれません。写真はありませんが、ラベンダーも暑い夏を乗り切って、元気に育っています。イチゴは、子株がいくつも根付いているので、来年も安泰です。今朝は、春によく見た溢液現象も確認しました。
アブラナ科の虫食いはひどいですが、全滅かと思われたのらぼう菜は、なんとか生き残ったものが少し成長してきました。少し葉っぱを収穫したあと、来年の春に菜の花としていただくことになります。パクチーは、春にこぼれ種から発芽したものの、すぐに花が咲いてしまい、あまり収穫することができませんでした。最近またこぼれ種から発芽しているのを見かけます。さすがにここの冬は乗り越えられないと思いますが。
本日の収獲
一昨日収穫したばかりなのもあって、今日はミニトマトがあまり収穫できませんでした。蛾に吸われる前にと思って少し青いものも収穫したので、それでも全部で 80 個ほど。伏見甘長とうがらしは、大きくなったものは赤くして食べたいので、若いものを採りました。つるなしインゲンとつるありインゲンも最後の力を振り絞って、少しだけ実をつけてくれています。オクラは、ほんの少しだけ。もっと採れそうなものがありましたが、次回のお楽しみにとっておきました。パレルモは赤と黄色を一つずつ。枝豆は、膨らんだものを選んで収穫しました。早速茹でて食べましたが、甘みがあっておいしかったです。ケール、小さなラディッシュ、穂ジソ、ニンジンの間引き菜、ホーリーバジルも少しずつ。今日は、ミントを大量に収穫しました。ペパーミントとスペアミントは、枝豆のカメムシ除けにするために鉢植えにした分で少ししかないのですが、大量に採れたのは勝手に生えているアップルミント。畑と通路を隔てる生垣があるのですが、その下に生えるアップルミントが、日光を求めて生け垣の上まで伸びています。それをチョンチョンと切って収穫。ドライにして、ミントティーを楽しもうと思います。
スイートバジルは、おそらくメボウキべと病という病気で、夏が終わる前にほぼ全滅してしまいましたが、早くから花が咲いてしまって収穫できなかった小さな株が一つだけ感染せずに残っていたので、少しですが種を採ることができました。
今日の生き物と草花
パレルモに巣を作っている蜘蛛がいました。コクサグモのようです。巣には、朝露がついてキラキラと光っています。巣の中には、ぐるぐる巻きにされた獲物の死骸のようなものがあり、蜘蛛はちょうどヨコバイを食べている最中でした。