2022.09.15 畑の記録「夏の終わりの野菜の苦難」

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今年の残暑はきびしいせいか、ダイコンサルハムシの活動はまだまだ続いています。この時期は、アブラナ科の種をたくさんまくので、被害は広がる一方です。それ以外にも、蛾やカメムシ、そして正体不明の虫が、もうすぐ終わる夏野菜と新しく出てきた秋冬野菜を思う存分楽しんでいるようです。病気のような症状が見られる野菜もあります。夏の終わりの畑は、何やらいろいろあります。

目次

キュウリの病気と虫

前から病気にかかっているキュウリですが、ますます調子が悪くなってきました。新しい葉は健康ですが、すぐに黄斑が出て来てしまいます。破れた葉っぱや灰色に枯れてきた葉っぱもあります。よく見てみると、白い虫もついています。調べましたが、何の虫かわかりません。キュウリには、コナジラミ、アブラムシ、ハダニなどがつきやすいようですが、どれも違いそうです。とにかく、病気の葉を除去してようすを見る方針を継続します。

アブラナ科が大好きなダイコンサルハムシ

ダイコンサルハムシは、ますます猛威を振るっています。カラシナの茂みはボロボロで、特に赤カラシナは、大きく成長していたにもかかわらず、ほとんど姿が見えないほど食べられてしまいました。芽を出したばかりの小松菜も、ほぼ完全に食べられてしまいました。小松菜は、去年もかなり食べられたので、特に好物なのかもしれません。調子のよかった大蔵大根やレッドロシアンケールにも被害が広がってきました。自然農・いのちのことわりを参照しても、農薬を使わずにできる決定的な対策はなさそうです。この小さな虫は、触るとポロっと落ちてしまい、土に落ちると摘まめないほど小さいので、捕まえるのも大変です。播種時期をずらすのが一番確実だと思いますが、涼しくなってから種をまくと、寒くなりすぎて収獲が難しくなると思われます。ボロボロで全滅しそうなのらぼう菜や壬生菜については、来週、気温と相談して、少し涼しそうなら種をまこうと思います。

ミニトマトの被害

前回は、ミニトマトのお尻の部分がブヨブヨしていて、病気なのではないかと疑っていましたが、今日はそのような実がもっとたくさんありました。どうやら、病気ではなく、蛾に吸われたようです。カメムシに吸われたと思われる実もあり、残念ですが、たくさんの実を処分しました。被害はステラミニトマトとイタリアンミニトマトで、マッツワイルドチェリーはほぼ無傷でした。タバコガの幼虫に穴を開けられた実は毎回いくつか見つかりますが、蛾の成虫やカメムシの被害は、今年はこれまで全くありませんでした。収穫時期は、あと 1 か月ちょっとだと思うので、これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。

ミニトマトの実が、蛾やカメムシに吸われています。

ミニトマトは、実だけではなく、葉っぱにも異常があります。褐斑病などの病気なのか生理障害なのかわかりませんが、すべての畝のすべての株に症状が出ています。家で育てている鉢植えのものにも同じ症状が出ています。そう思うと、同じ病気ということは考えにくいので、やはり生理障害でしょうか? 朝晩は、気温が 20℃ 以下に下がる日も増えてきたので、それが原因なのかもしれません。

その他の虫と障害

枝豆のカメムシは警戒していましたが、その枝豆にはさまれた万願寺とうがらしに、大量のカメムシがついているのを発見しました。あっという間に捕獲用の紙コップにどっさり集まったこの虫は、クサギカメムシの幼虫と思われます。卵を産み付けられていたのでしょうね。枝豆よりもナス科に興味があるようです。枝豆には、ホソヘリカメムシがついているのを見かけます。

おそらくクサギカメムシの幼虫。万願寺とうがらしについていました。

収獲したオクラの実に、たまにイボのようなものがあります。何かと思って調べてみると、病気や虫の被害ではなく、環境ストレスによる生理障害のようです。日照不足、低温、窒素不足、過湿などが原因となるそうです。写真は撮っていませんが、葉っぱの切れ込みが深くなり、普通の葉っぱとは違う形になっているものもあります。これは、肥料不足によるもののようなので、おととい、米ぬかと油かすを半分ずつまぜたもので補いをしましたが、効いてくるまでにはしばらくかかるので、そのころには気温が下がってしまい、どちらにしても手遅れかもしれません。まだあまり収穫できていないので、もう少し頑張ってもらいたいところですが。

オクラのイボ

モグラとの遭遇

今日も少しだけ種をまきました。アブラナ科のかつおなと小松菜です。かつおなは他にも数か所まいていますが、他のアブラナ科と比べて、少し発芽が遅いようです。小松菜も別の場所にもまいてあるのですが、とにかく虫食いがひどいです。

小松菜の種をまいたあと、しばらくしてその場所を通りかかったときに、ふと見ると、土が盛り上がり、モグラの顔のようなものがのぞいていました。顔が見えたのは一瞬で、鼻をふるわせて、すぐに穴の中に戻って行ってしまいました。その穴は潰しておいたのですが、あとで見ると、また土が盛り上がっています。種をまいたすぐ下をモグラが行き来していると、せっかく出た芽が持ち上がってしまってよくありませんが、足のすぐ下をモグラがうごめいているんだな~と思うと、少し楽しい気分になりました。

それぞれの野菜の現状

サツマイモは、葉っぱがツヤツヤしていて、最近調子がよさそうです。枝豆の陰になって、やや日照不足ではありますが、それでも成長してくれてありがたいことです。7 月に定植した苗は、まだ小さいのですが、それでも元気に成長しています。順調に発芽した雲仙赤紫大根は、今のところ虫にも食われず、本葉が出ていました。オレンジ小玉スイカは、もう一つ成長が見られませんが、小さくても熟してくれればありがたいです。草捨て場から拾って移植した青じそは、とても元気です。もう花が咲いているので、長くは収穫できませんが、来年はこぼれ種から育ってくれるよう期待しています。ほぼ放任状態のイチゴの苗は、どんどんランナーを伸ばして、広い範囲に子株が根付いています。今月中にはニンニクの芽が出そろうと思うので、その時に、ランナーから子株を切り離して、接近しすぎている株は、適当な位置に移植しようと思います。春にダイコンサルハムシにボロボロにされたケールは、一部が無事生き残り、今は元気に育っています。大きくなったケールは、葉っぱが硬いので、ダイコンサルハムシの口に合わなくなるのかもしれません。そう思うと、今ボロボロにされている野菜も、一部は生き残って元気に成長するのかもしれませんね。チンゲン菜などは、もうすっかり全滅してしまいまったので、残念ながら生き返ることはありませんが。

本日の収穫

今日もたくさん収穫できました。ミニトマトは、全体的に調子が悪いものの、全部で 210 個ほど採れました。マッツワイルドチェリーが多いので、量としてはいつもより少ないのですが。草捨て場から拾って移植した青じそは、きれいな葉っぱがたくさん採れました。また、しょうゆ漬けにします。ケールは、スムージーにします。最近は真夏並みに暑いので、冷たいスムージーがおいしいです。間違って切ってしまったマリーゴールドも持って帰りました。キュウリは、病気のせいか、ちょっと奇形です。

今日の生き物と草花

今日もカマキリをたくさん見かけました。成虫も幼虫もいます。去年はほとんど見かけることのなかったカマキリですが、草を生やすことで、餌となる虫が増えたのでしょうね。カマキリと同じ枝豆の茂みにオンブバッタもいました。カマキリにとっては獲物ですね。同じ茂みには、いつもどおり、カエルもたくさんいます。真夏には見かけなかったテントウムシも徐々に見られるようになってきました。クロマルハナバチは、大きな体でミニトマトの小さな花にしがみつく姿がかわいいです。

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