2022.08.05 畑の記録「8 月の種まき」

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8 月に入り、夏野菜が落ち着いたところで、秋野菜の種まきがはじまります。この辺りは標高が高く、冬が来るのが早いので、出遅れると十分に育たないまま終わってしまいます。去年はそれでかなり失敗したので、その失敗に学び、今年は早めに種まきをはじめます。

目次

秋野菜の種をまく

秋野菜の種まき時期がはじまっています。うちの畑の夏野菜は、初期成長が悪く、よその畑と比べると収穫の始まりが遅かったので、終わるのも遅そうです。遅くまで収穫できるのはうれしいのですが、次の野菜のためのスペースを開けるのが難しいという問題が出てきます。やや寒い地域なので、まき遅れると生育不良になってしまいます。そういうわけで、今月中にできる限り場所を空けて、少しずつでも種をまいて行こうと思います。

畑は満員で、種をまくスペースが不足気味です。

ニンジンの種はすでに何か所かに少しずつまきましたが、先日参加した自然農の勉強会で、アロマレッドというニンジンの種を分けていただいたので、今日はこれをまこうと思います。アロマというだけあって香りがよく、甘みのある品種のようです。ニンジン臭いのが苦手な私にはピッタリのニンジンです。乾燥すると発芽しないニンジンですが、今日はお昼ごろから雨の予報なので、水やりはしませんでした。また、売られているニンジンの種はつるっとしたものですが、今回いただいたものは、畑から採種したままのもので、細かい毛のようなものがついています。このような状態のまま播種すると、毛の部分が水分を保持して発芽しやすいそうです。自然というものは、なんでも巧みにデザインされていて感心します。

今日は、サニーレタスと大根の種もまきました。去年購入した種の残りです。レタスの種も大根の種も比較的長持ちするようですが、冷蔵庫に入れたりせず常温保存していたので、決して保存状態がよかったとは言えません。でも、きっと種はそんなに簡単にダメにならないんじゃないかと思ってます。

今月中にまこうと思っているその他の種は、春菊、チンゲン菜、ほうれん草、チャード、小松菜、カラシナなどです。白菜やキャベツも今月末には種をまきたい野菜ですが、結球する野菜は難しそうで(現に去年も失敗ました)、スペースもないので、どうしようかと思案中です。

それぞれの野菜の現状

病気の葉っぱを切り取ったあと元気になったと思われたキュウリですが、またもや病気が発生しました。この前は、葉っぱが破れていたので斑点細菌病を疑いましたが、今度は、変色部が葉脈で区切られたようになっていることから、べと病のように見えます。でも、真夏にはべと病はあまり発生しないとも書かれているので、やはりよくわかりません。どちらにしても葉っぱを切り取っておけばよかったのですが、他のことに忙しくて忘れてしまいました。次回切り取ります。

サツマイモは、イモコガの幼虫を何匹か見ましたが、大きな影響はなさそうで元気そうです。サツマイモの最初の定植は 5 月 20 日、次の定植が 7 月 9 日、活着しなかったものを 7 月 13 日に植え替えましたが、最初に定植した分はもちろんのこと、最後に定植した株もなんとか元気にやっているようです。葉っぱがツヤツヤで、いかにも健康そうです。

家でグリーンカーテン用に栽培しているステラミニトマトの脇芽を挿し木して苗を作り、畑に定植したのが 7 月 7 日。約一か月前です。のんびりと成長していますが、どの株もあまり勢いはありません。ひょろひょろと間延びした感じです。上手く養分を吸収していないのでしょうか? 理由はわかりませんが、このまま見守ろうと思います。

挿し木した脇芽トマトのうちの二本。奥はバジルとつるなしインゲン。

キクイモは、3 日前に小さい二本が枯れかけているのを見つけましたが、今日見てみると、その二本の根元にカビが生えてグラグラになっていたので除去しました。もう一本大きなものも根元に白いカビのようなものが生えています。白絹病でしょうか? だとしたら厄介そうなので、そうでなければいいのですが…。

キクイモの根元に白いカビのようなものが発生しています。

その他の野菜は、特に問題なく育っているようです。パレルモは、大きな実がいくつもぶら下がっているので、赤くなるのが待ち遠しいです。テントウムシダマシにやられたナスも、なんとか元気を盛り返して、小さな実をつけています。

本日の収穫

今日もいろいろ収穫できました。大量のバジルが採れたので、またペストにして楽しみます。去年は少ししか採れないうちにダメになってしまいましたが、今年はいくらでも収穫できます。ホーリーバジルも株が大きくなって、好きなだけ収穫できますが、こちらは癖が強いのでたくさんは食べられません。ディルは花が咲いて、そろそろ終わりです。とうがらし類もよく実っています。特に枝豆にはさまれて日当たりの悪い万願寺とうがらしは、大きな実をつけます。枝豆が覆いかぶさってつらそうに見えますが、実はいい共存関係にあるのかもしれませんね。インゲンもきれいな実をつけています。時間差で種をまいたものが今花盛りなので、もうすぐ収穫できそうです。雑草として生えているスベリヒユも収穫しました。ミニトマトは、今日も大量に採れました。ざっと数えてみると 150 個はあります。前回の収穫分をまだ食べきっていないくらいなので、トマトはしばらく買わなくても十分まかなえそうです。ヒマワリの花がどんどん咲くので、小さい花をいくつか持ち帰りました。部屋の中が一気に華やかになります。

今日の生き物と草花

花が咲き、蝶やトンボが飛び交い、楽園のような畑です。前回からキタテハが目立ちます。シオカラトンボもよく飛んでいます。今回調べてはじめて知りましたが、みんな青いと思っていたシオカラトンボですが、雌は色が違うのですね。ムギワラトンボとも呼ばれているそうです。今日見た雌は目の色が茶色っぽかったのですが、成熟すると、もっと緑色が強くなるようです。トンボは虫を食べてくれるので、畑にいると心強いです。今日は、他にも、畑にとってありがたい虫に出会いました。アオメアブという目の色が美しいアブです。シオヤアブと同じムシヒキアブ科の虫で、虫を捕えて体液を吸います。写真を見ると脚の先に変なものがついているので、何だろうと思って調べてみたところ、褥盤(じょくばん)というもので、これがあるおかげでツルツルの面でも滑らないそうです。枝豆の葉の上では、クモがクロコガネと思われる虫を捕えているのを目撃しました。あんなに大きな虫を捕えるとは、なかなかのハンターです。枝豆の葉っぱの上には、ホソヘリカメムシもいました。枝豆の汁を吸ってダメにしてしまうので、あまり近寄らないでほしい虫です。カメムシよけには、枝豆の側にミントやマリーゴールドを植えていますが、その効き目はおそらく限定的です。ムシヒキアブやカエル、クモ、トンボなど、畑にいる生き物がどうにかしてくれるよう願っています。

\ ぼたんだよ /

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