2022.05.15 畑の記録「夏野菜の定植」

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畑仕事にうってつけの雲の多い涼しい朝です。近所の畑を見ると、どこも夏野菜の植え付けがはじまっています。うちの畑でも、今日は、万願寺とうがらし、パレルモ、ミニトマト二種を定植します。下の写真は、今日定植した苗です。すべて自宅で育苗したものです。3 月半ばに種をまいて、やっとここまで育ちました。

目次

ミニトマトの植え付け

4 日前のマッツワイルドチェリー 3 株とステラミニトマト 4 株に引き続き、今日は、同じくマッツワイルドチェリー 4 株とイタリアンミニトマト 4 株を定植します。

マッツワイルドチェリーは、スナップエンドウの側に植え付けます。前回同様、エンドウの支柱を有効利用するためです。4 本の支柱の根元にそれぞれ一本ずつ植えます。今日は土がしっとりしているので、草マルチをしっかりしておくだけで、水やりは必要なさそうです。イタリアンミニトマトは、前回植えたステラミニトマトと同じ畝の向かい側に 4 株並べて植えます。ミニトマトの株の間にはバジルを植える予定ですが、肝心の苗ができていないので、ちょっと遅れて植えることになりそうです。

前回(4 日前)に植えた苗はどうなっているでしょうか? みんな無事根付いたようで、シャキッと元気そうです。しかも、広い畑に移したとたんに一回り大きく成長したように見えます。しかし、一株だけ、葉っぱが何者かにやられています。よく見ると、葉っぱの裏にテントウムシダマシがいました。 この虫には去年も相当やられました。幸い一匹だけだったので、被害も葉っぱ二枚ほど。とりあえず、捕まえて遠くにやりました。農薬以外で効果的な防除法がないので、見つけたら除去するしかありません。

万願寺とうがらしとパレルモの定植

万願寺とうがらし 7 株とパレルモ 12 株を植え付けます。京野菜の万願寺とうがらしは、辛くない大きなとうがらしです。種苗交換会で種をいただいて育苗しました。パレルモは、肉厚で甘くてパプリカのようですが、パプリカよりも細長く、万願寺とうがらしのような形です。去年スーパーの地元野菜コーナーで買ったものがとても甘くておいしかったので、種をとっておきました。買った種ではないので、実際にちゃんとしたものができるのかどうかは不明ですが、きっと甘くておいしいものができると想像しています。

パレルモの苗は、少し徒長気味で、強い風が吹くと支えなしでは危なそうです。本来ならば一本ずつ仮支柱を立てるところですが、本数が多いので別の方法を試してみることにしました。一列に植えた苗を麻紐ではさんで支える方法です。まず、一列に植えた苗の両端に支柱を立てます。それらの支柱二本に麻ひもを渡すのですが、苗を挟むように、麻紐を往復させます(下の写真)。最後に、より苗が安定するように、たっぷりと草をかぶせました。同じ場所に全部植えると、病気などで全滅するということも考えられるので、念のため一本だけは違う畝に植えました。

万願寺とうがらしは、別の畝に植えました。草丈がパレルモほど高くないので、風に揺られる心配はあまりなさそうです。念のため、草マルチを多めにして、細い茎をガードしました。強風が吹いてマルチも一緒に飛ばされると意味がありませんが。この畝の北側には、一週間ほど前に、エダマメを一列まきました。やっと少し芽が出て来たところです。今日は時間差で、南側にもエダマメをまきました。マメ科の植物は、コンパニオンプランツとして、ナス科の植物の生育を助けてくれるそうです。マメ科の植物の根には根粒菌という土壌細菌が住み着き、この菌が大気中の窒素を取り込んで土壌を豊かにしてくれるということです。

定植してしばらくしてから確認すると、しなっと首を垂れて弱っていました。水をやった方がいいのかな? とも思いましたが、次に見たときには、元気に立ち上がって復活していました。そういうわけで、結局水はやらずに済ませました。

はじめての育苗

今日定植した夏野菜の苗は、はじめて自力で育苗したものです。ちょうど二か月前、まだまだ寒かった頃に種をまき、窓辺や狭いベランダ、玄関の外で日に当てながら育ててきました。太陽の動きに合わせて、午前中はベランダに、午後には玄関先に移動させ、寒い日や雨の日、そして夜間は家の中に取り込んでの育苗です。たくさんの苗を移動させるのは大変でしたが、やっと畑に出せるまでに成長しました。まだ残っている苗もたくさんありますが、今月中に植え付ける予定です。なるべく自然に近い形で栽培したいので、すべて直まきできればいいのですが、寒い地域ということもあり、直まきが可能な時期になってからでは、収穫時期がとても短くなってしまいます。はじめての育苗は、少し大変でしたが、成長の過程を毎日観察できて、とても勉強になりました。また、あんなにペラペラの小さな種(ピーマンやトマトの中に入っている種を想像してください)がこんなに立派な苗になるのを目の当たりにすると、宇宙の神秘すら感じました。今年使う種のほとんどは、種苗交換会でいただいたもの、つまり見知らぬ誰かが大事に継いできた種です。きちんと育てて種を残す努力をすることが、分けてもらった者の責任です。小さな種からせっかく生まれた命、無事収穫までたどり着き、次の世代に命を引き継げるよう願っています。

種まき

今日は、万願寺とうがらしの畝のエダマメ以外に、二種類の種をまきました。

まず、甲州トウモロコシの種が余っていたので、前回スリーシスターズとしてトウモロコシの種をまいた畝に、追加でまくことにしました。畑の最も北側なので、他の畝の日照も妨げず、風よけ、虫よけにもなってくれると思います。

それから、オカノリの種もまきました。聞いたことのない野菜でしたが、種苗交換会に出ていて、夏の貴重な葉物野菜との説明を聞き、作ってみることにしました。確かに真夏に葉物野菜は少ないですよね。くせはないようですが、どんなものか楽しみです。

それぞれの芽の生育状態

今日は定植作業などで忙しかったのであまり写真は撮っていませんが、どの植物もだいたい問題なく育っているようでした。

それぞれの野菜の現状

イチゴは今日も鳥や虫の被害なく、順調に色づいていました。スナップエンドウも少しずつ実がついています。育苗中のケールとレタスはとてもきれいに育っています。

本日の収穫

ニンニクが二本、大きくならないまま枯れてきていたので、仕方なく抜くことにしました。中身がどうなっているかはまだ確認していませんが、こんな状態でも食べられるのでしょうか? とりあえず干しています。ラディッシュは、とても小さいまま実が割れてきたので収穫しました。冬を越したニンジンは、小さいままトウダチしそうになっていました。トウモロコシの種をまくのに邪魔になったので抜きましたが、実は小さいものの、葉っぱの部分はきれいなので食べられそうです。育苗畝のレタスは、間引いて食べることにしました。やわらかくておいしそうです。ケールとパクチーも少し採ってきました。イチゴは、今日は 8 個収穫できました。

今日の生き物と草花

通路に生えている草にコアシナガバチと思われる蜂が巣を作っていました。蜂ごと袋をかぶせて草を刈り、草捨て場に持っていきました。袋から出すと、蜂はどこかに飛んで行きました。畑の虫を食べてくれる益虫ではあるのですが、刺されると大変です(去年刺されて、ずいぶん痛かったです)。

アブラナ科は、夏野菜を植えるためにほとんど刈りましたが、まだ少し収穫できるケールに今花が咲いています。タイムにも花が咲き始めました。畑はまだまだ色とりどりで美しいです。

畑での写真ではありませんが、アパートの裏に住んでいるキジです。毎朝4 時過ぎには大きな声で鳴いています。

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