2022.05.11 畑の記録「スリーシスターズとミニトマトの定植」

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ゴールデンウィークも終わり、そろそろ最低気温が 10 ℃を下回る日がなくなってきました。もう遅霜の恐れもないので、これから今月下旬にかけては、夏野菜の種まきと定植の時期です。

目次

スリーシスターズ

以前、パーマカルチャーのオンライン講座で習ったコンパニオンプランツの組み合わせで、「スリーシスターズ」というものがあります。この三姉妹は、トウモロコシと豆とカボチャ。これらを主食とするアメリカ先住民が伝えてきた方法です。まずトウモロコシの種をまき、ある程度成長したらその足元に豆の種、その近くにカボチャの種をまきます。すると豆が支柱代わりのトウモロコシに絡みついて成長します。豆は土壌に窒素を与え、トウモロコシやカボチャの成長に貢献します。カボチャはトウモロコシと豆の作る適度な日陰で暑さをのがれ、大きな葉を広げて成長し、生きたマルチとして地面の乾燥と雑草の繁茂を防ぎます。それぞれがそれぞれのコンパニオンプランツとして機能する、とても理にかなった方法です。アメリカ先住民の方法が、気候の違う日本で実際に役に立つのかどうかはわかりませんが、とにかく試してみます。

写真では全くわかりませんが、写真奥の支柱の手前から、カボチャ、トウモロコシ、インゲンを 1 セットとして、1.5 メートル間隔で 3 セット種をまく予定です。今日はまずトウモロコシの種だけまきました。次にインゲン、最後にカボチャの種をまきます。トウモロコシの種は、種苗交換会でいただいた甲州トウモロコシです。一週間ほど前に別の畝にまいたものが芽をだしたところなので、これも一週間後には芽を出すはずです。その前には、鳥よけの糸を張らなければなりません。大麦があるせいか、最近スズメがよく畑に来ているので、トウモロコシも狙われる可能性があるからです。インゲンは、同じく種苗交換会のもので、さやいんげんとしても食べられる白インゲンです。カボチャは、道の駅で買ったカボチャの種をとっておいたものです。このインゲンは、6 月下旬以降の遅まきの品種なので、次に種まきをするのは一か月以上先です。それまでに、トウモロコシが順調に大きくなっているといいのですが。

ミニトマトの定植

種苗交換会でいただいた 3 種類のミニトマトは、3 月 25 日種をまいて以来、家で育苗しています。今日は、そのうち、ようやく定植できる程度に大きくなってきたステラミニトマト 4 株とマッツワイルドチェリー 3 株を畑に植え付けました。

植え付け前日のステラミニトマトの苗

マッツワイルドチェリーは、今エンドウが植えられている場所に一緒に植えます。ここには支柱が立っているのですが、エンドウは冬にほとんどダメになってしまったため、支柱の一部が空いています。せっかくなので、新しく支柱を立てる代わりに、これを利用することにしました。ナス科やウリ科の野菜は、ネギを同じ穴に植えると病気を防げるということで、昨日スーパーで買ってきたネギを一緒に植えました。今畑で大きく育ってネギ坊主ができているネギも、去年こうやってコンパニオンプランツとして植えたものです。

ステラミニトマトは、「道法スタイル 野菜の垂直仕立て栽培」という本を参考に、垂直仕立て栽培という方法で育てる予定です。脇芽をかかずに、支柱にすべての枝を縛りつけて、6本仕立てで育てる方法です。こうすると植物からホルモンが出て、上手く成長するということです。マッツワイルドチェリーに関しては横に広がる性質があるようなので、この方法は向かないのではないかと判断し、ステラミニともう一種のイタリアンミニトマトを垂直仕立てで育てることにしました。マッツについては、ほぼ放任でいこうと思っています。

その他の作業

前回に引き続き、レタスの定植をしました。4 日前に植えた分は、虫に食べられたのか枯れたのか、いくつか欠株が出ていますが、大部分は、無事根付いて元気そうです。そうは言っても、育苗畝にあるものが一番元気なので、このまま間引きながら食べるのが一番いいのかもしれません。

それぞれの野菜の現状

今日はそろそろ収穫できるのではないかと期待していたイチゴは、期待を裏切らずにちゃんと色づいていました。しかも、鳥よけの糸と動物よけの木酢液のおかげか無傷のままです。

スナップエンドウも、冬を越して生き残った数少ない株が、頑張って実をつけてくれています。少しでも収穫できそうなので楽しみです。

枝豆やカボチャはまだ芽を出していませんが、トウモロコシは、約一週間で芽を出しました。バジル、ホーリーバジル、シソなど、高温で発芽するタイプの植物は、なかなか芽を出しません。畝の端に種をまいてあったマリーゴールドは、たくさん芽を出していました。写真にはありませんが、すでに芽を出しているその他の野菜は、それぞれ順調です。

本日の収穫

今日はとうとうイチゴを収穫しました! 今日赤くなっていたのは、たった3 個でしたが、鳥や虫にも食べられず、きれいな状態でした。帰ってすぐに試食しましたが、それほど甘くはないだろうなと思っていたのも手伝って、甘くてびっくりしました。実はたくさんなっているので、これからどんどん収穫できそうです。無農薬で安全な、しかもおいしいイチゴが収穫できて、本当にありがたいです。

冬を越したチャードが徐々に育ってきたので、少し収穫しました。ほぼ終わりに近づいているケールも、花と葉を少しずつ収穫しました。イタリアンパセリはよく茂っていますが、花をつけてきたのでそろそろ終わりなのかもしれません。今日も少し収穫しました。ニンニクの花茎(ニンニクの芽)も収穫しましたが、もしかしたらまだ早すぎたのかもしれません。いつが適期なのか、よくわかりません……。ネギ坊主も二つ収穫できました。

5 月 13 日追記:この記事を出した翌々日に畑に行きました。定植したミニトマトを支柱に固定するためです。苗の背が低いため、まだ支柱に結び付けていなかったのですが、強風の予報が出て少し心配になったので、少し雨が降っていましたが出かけることにしました。その作業のついでに、少しだけ収穫もしました。イチゴは収穫できそうなほど赤いものは 4 つだけでしたが、間もなく色づきそうなものがたくさんありました。次に行くまでもってくれるといいのですが。スナップエンドウも太ったものを二つ採りました。あと二つ、太っていはいるものの莢の状態がよくないものがあったので、その場で莢を開けてみると、中身はきれいでした。小さな豆を生で食べてみると、とても甘くておいしかったです。通路に生えていたこぼれ種のパクチーも少し採ってきました。今日の昼食に使おうと思います。

今日の生き物と草花

イチゴの畝の脇に咲く満開のクリムゾンクローバーには、ミツバチがたくさんきていました。イチゴの受粉を助けてくれているのはハナアブかと思っていましたが、どうやらミツバチのようです。ハナアブは、アブラナ科が好みのようで、少し離れた畝でよく見かけます。あたたかくなって、畑にくる虫の種類も増えてきました。

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